非認知スキル
テストなどの数値化による測定ではできない個人の特性による能力
学術研究によって、非認知能力の高さが学歴や雇用、収入に影響することが明らかになっている https://gyazo.com/82800fbbe16d0805b7abe53733e2f382
1960年代にアメリカで行われた「ペリー就学前プロジェクト」。これは経済的に恵まれない3歳〜4歳のアフリカ系アメリカ人の子どもたちを対象に行われた教育プログラムに関する研究です。子どもたちはランダムにこのプログラムを受けるグループと受けないグループに分けられ、プログラムを受けたグループの子どもたちには、午前中は「子どもたちが主体となる学び方(アクティブ・ラーニング)」による学校教育が施されたほか、週1回先生が家庭訪問をして家庭での親子の関わり方についての指導にあたりました。その後40年にわたる追跡調査で、この「ペリー就学前プロジェクト」を受けたグループの子どもたちは、この教育を受けていないグループの子どもたちと比較して認知能力には大きな差がないものの、学習成績が高く、より安定した社会生活を送り、犯罪率や生活保護受給率もより低いということが分かったのです。