遊びの分類
フランスの社会学者ロジェ・カイヨワは主著の一つ「遊びと人間」で遊びを以下の6つの活動に該当するものとして定義している。
遊びの6要素
①自由な活動
遊戯者が強制されない活動である。
②隔離された活動
あらかじめ空間と時間が決められている。
③未確定の活動
ゲーム展開が決定されていたり結果が分かっていてはならない。
④非生産的活動
ゲーム内での財産の移動を除いてゲーム開始時と何も変わらない。
⑤規則のある活動
ルールに従って行う。
⑥虚構の活動
日常と比較して明確に非日常であるという認識のもとに行う。
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遊びの4分類
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①アゴン(Agon)競争
「競争」のかたちをとる遊びの群。スポーツはもちろんのこと、個人・団体を問わず、また道具の有無も関係なく競争の形式をとるものがこれに含まれます。
ex. ボクシング、サッカー、オセロ
②アレア(Alea)偶然
ラテン語で「サイコロの遊び」を意味し、独立の決定の上に成り立つゲームの一群を指します。アゴンが遊戯者の力の優劣によって結果が左右されるのに対し、アレアは遊戯者の力が及ばないところで勝負が決定する点で対照的だと主張します。
ex. 賭け、ルーレット、富くじ
③ミミクリ(Mimicry)模擬
ミミクリは英語ではmimic(真似)にあたり、その人格を一時的に忘れ別の人格を装う虚構の世界における一人格を演じる形式をとるものを指します。
ex. 仮面、子供の物まね、演劇
④イリンクス(illinx)眩暈
イリンクスは「眩暈(めまい)」という意味です。ジェットコースターなどに乗った時のめまいや絶叫を表しています。そうした眩暈や失神に似た状態を伴う遊びの形式をこれと位置付けています。
ex. メリーゴーランド、ぶらんこ、空中サーカス
遊びの2軸
パイディア:無制限で無秩序な気まぐれ、熱狂、陶酔。
ルドゥス:故意に窮屈なルールを設けることによって欲求の度合いを高めるもの。スポーツなど。
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