軍事学
軍隊の制度や運用などを主な研究対象とする学問
現代では同盟形成、軍備管理、技術開発など平時の国防政策も重要なテーマになっている
Military Science、あるいはMilitary Studiesという呼称が一般的
Science of War、Military Science、Defense Studies(防衛学)とも言われる
軍事学は社会科学の一分野に含まれる
19世紀のプロイセン軍人カール・フォン・クラウゼヴィッツ(クラウゼヴィッツ)が、軍事学の礎を築いた
『戦争論』
戦争は政治的な交渉の継続として行われている
戦争は本質的に政治の道具である
敵と味方の部隊が戦闘で相互に与える損耗の交換比→戦闘の勝敗を考える上で特に重要な指標
損耗が発生する速さの違いは戦場で部隊が発揮できる戦闘力の相対的な優劣によって生じる
陸戦では地形や地物を利用して敵を待ち受ける防御は、進んで敵を撃破しようとする攻撃よりも戦術行動として有利
軍事学の研究領域
戦略(strategy):政治的目標を達成するため軍隊を含めた国力全体を指導、運用する
戦術 (tactics):戦闘において任務を完遂するため軍隊の配備、運用、機動を決める
兵站(logistics):戦争を遂行する上で必要な各種資源を計画的、経済的に管理
軍事史(military history):歴史的観点から軍隊の制度や運用の特性と変遷を研究
軍事地理学(military geography):地理的観点から軍隊の制度や運用の地域による相違を研究
軍事社会学(military sociology):国家から個人に至るまで軍隊と社会の多層的な関係を研究
防衛経済学(defense economics)経済学の理論、方法を応用し、予算分析、装備調達などを研究
軍事心理学(military psychology):心理的観点から兵士、部隊の認知、動機づけ、社会行動を分析
オペレーションズ・リサーチ(operations research):数理モデルを用いた最適化の手法で軍事的意思決定を研究
参照:今からでも間に合う軍事学の基礎知識|武内和人|戦争、社会、人間を学ぶ|note
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