自信過剰バイアス

この研究では、学生の回答には制約を設けていないので、楽観的に答えても、学生には何のメリットもないはずなのです。学生には、論文が完成している自信が10%、70%、または99%ある時期を答えてもらいました。

しかし、考えうるあらゆる条件下で99%完了していると確信している時間内に論文を完考成させることができた学生は、45%にとどまりました(Buehler, Griffin, and Ross, 1995)。

前回の予測も完璧とは言い難かったことを学生たちに思い出させれば違いが出るのではないか、と思うかもしれません。研究者たちもそう思ったのですが、しかし、経験は学生に何の教訓も残していないようでした。