多重知能理論
当初は7つを知能として挙げていたが、後年さらに3つを候補として挙げている。MI という際には、当初提唱した 7 つと後の博物的知能を含 む 8 つの知能を指すことが多い。 https://gyazo.com/9c40f2a5a08f74febacc8e7f8bfea836
IQに対するアンチテーゼ
IQ テストは日常のコンテクストから心の機能を取り出して表現しなければならず、また創造力や発想力、リーダーシップなど多くの特性を測ることができないため、非常に不十分であるといえる。 たった一つ、たった一回のテストによって重要な決定がなされてしまうことは問題であるし、このようなテストを想定した教育は就学前のこどもには不適切であることが多くの研究で示されている。 「知能」は、テストやテストの結果を集積することから離れて、人々が自分の生活に必要なスキルをどのように発展させていくのかについて、もっと自然な根拠から判断しなくてはならない。
IQ テストは、学校での成功をかなり正解に予想することができるが、学校を終えた後の職業における成否はほとんど無関係なものにすぎない。
IQ とは別の―知力を多元的にみる―見方を提唱したい。人間はそれぞれ認知的な長所をもち、長短のコントラストがあるとするものである。
ビネーの時代には存在すらしなかった科学―認知科学(心の研究)と神経科学(脳の研究)―における発見に基づいている。 IQとは異なる「知能とは何か?」の考え方をする必要がある。
そのために、普通児だけでなく、脳損傷患者について、あるいは神童について、イデ オ・サバン、自閉症の子ども、学習障害児など、とてもいびつな認知的プロフィール をもつ人々についても研究。 多重知能理論に対する批判
新たに定義された幾つ かの具体的な知能という分類自体が恣意的だという。科学的な知見に基づかない、単なる アイデアなら誰もが思いつくではないかという批判
MI 理論には科学的な根拠を示す、実証データの不足
参照:[グローバル時代における多重知能理論の再考:研究推進のための予