刀根麻里男
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派出所裏の亀有公園で元気がなさそうな少年を見つけた両津と中川。彼は刀根麻里男(とねまりお)、10歳。6歳の頃からラジコン(1985年当時は組み立て式のラジコンカーが小学生の間でブームだった)の英才教育を受けていたほか、パソコンゲーム、プラモ作り、野球やサッカー、なんとゴルフまでも「教育」されてきた。すべて親の教育方針だという。 両津が麻里男の家に行くと、彼の自室は壁一面のビデオデッキとTVモニタで埋まっていた。複数のデッキが人気TV番組を次々と録画している。1週間分の録画を2時間でまとめて観るという麻里男に、「2時間じゃ全部みられるはずないだろ!」とツッコミを入れる両津。すると麻里男は答える。 「いつも3倍速でみるから大丈夫だよ」
さらに、麻里男は言う。
「なれれば十分聞きとれるよ。今じゃ(3倍速でも)遅く感じるぐらいさ」
「番組は標準(速度)でみた事ないよ」
「たまに生放送をみるとスローモーションみたいで気味悪い!」
ところで、刀根麻里男という名前は当時活動していた歌手・刀根麻里子から来ていると思われるが、「とねまりお」をアナグラムで並べ替えると「まりおねと」、つまり「マリオネット(操り人形)」になる。