ワーキングメモリ
working memory:作業記憶、作動記憶
認知心理学で用いられる構成概念
脳の前頭前野の働きの一つで、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶し処理する能力。
思考と行動の制御に関わる実行機能(executive functions)の一つ。
実行機能は、思考と行動の制御を行うプロセスであり、前頭葉の働きと関連することが脳科学研究から分かっています。
実行機能には、抑制(inhibition)、更新(updating)、シフト(shifting)の三つの働きがあるとされていますが(Miyake et al., 2000)、その中で、更新の働きがワーキングメモリーであるとされています
更新(ワーキングメモリー)が知能(流動性知能・結晶性知能)に影響すると言われている
国語、算数(数学)、理科などの学習と密接に関連している
発達障害のある子どもの多くがワーキングメモリに問題を抱えていることが明らかになっている
3つのコンポーネント
言語的短期記憶(音韻ループ):音声で表現される情報(数、単語、文章など)を保持
視空間的短期記憶(視空間スケッチパッド):視空間情報(イメージ、絵、位置情報など)を保持
中央実行系:注意の制御や、処理資源の配分といった高次の認知活動を司る
ワーキングメモリのモデル
言語的短期記憶と中央実行系の機能を合わせて、言語性ワーキングメモリと呼ぶ
視空間的短期記憶と中央実行系の機能を合わせて、視空間性ワーキングメモリと呼ぶ
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ワーキングメモリとは?生活に不可欠な役割、発達障害との関係、調べ方、対処法をご紹介!【専門家監修】【LITALICO発達ナビ】