ソーカル事件
ニューヨーク大学物理学教授だったアラン・ソーカルが、ポストモダン思想家の文体をまねて科学用語と数式をちりばめた「無内容な論文」を作成し、これをポストモダン思想専門の学術誌(「ソーシャル・テキスト」誌)に送ったところ、そのまま受理・掲載された事件のこと
「境界を侵犯すること:量子重力の変換解釈学に向けて」("Transgressing the Boundaries: Towards a Transformative Hermeneutics of Quantum Gravity") と題した論文
1997年にソーカルは数理物理学者ジャン・ブリクモンとともに『「知」の欺瞞』と題する著作を発表
思想家が数学や物理学の用語をその意味を理解しないまま遊戯に興じるように使用していることへの批判
われわれの目的は、まさしく、王様は裸だ(そして、女王様も)と指摘する事だ。しかしはっきりさせておきたい。われわれは、哲学、人文科学、あるいは社会科学一般を攻撃しようとしているのではない。それとは正反対で、われわれは、これらの分野がきわめて重要と感じており、明らかに事実無根のフィクションと分かるものについて、この分野に携わる人々(特に学生諸君)に警告を発したいのだ。
ソーカルへの批判
ソーカルが行った疑似論文発表は本人が言うような「いたずら」「ささやかな実験」といった軽いものではなく、研究者間の信義を裏切るきわめて悪質な行為で、現在ならば間違いなく重大な論文不正として学界追放の対象になるとも指摘されている
ソーカル事件 - Wikipedia
04 構造主義とは何なのか? 〜西洋哲学の腹を食い破るエイリアンの正体〜【COTEN RADIO ジンブンガク 】 - 歴史を面白く学ぶコテンラジオ (COTEN RADIO)
https://open.spotify.com/episode/0bEkXpPv6dWs9k9uYd5mmZ?si=J87KYSbYRjWR83n64H07ng
https://open.spotify.com/episode/0bEkXpPv6dWs9k9uYd5mmZ?si=N-HfpX-PS1eN33x08NABRw