グリーンウォッシュ
実際には環境に十分配慮していない商品やブランドについて、パッケージやPRなどを通じて「エコ」「環境にやさしい」といった誤った印象を与える行為のこと 英語で「うわべを取り繕うこと」を意味するWhitewashingと、「環境にやさしい」という意味のGreenを組み合わせて作られた造語 1980年代にアメリカの環境活動家によって唱えられた
グリーンウォッシュの例
https://gyazo.com/4b09385243dbb60887be1821da817987
リサイクル素材によるファッションコレクション
2018 年、スターバックスは持続可能な取り組みの一環として「ストローの要らない蓋」をリリース。しかしこの蓋には、従来の蓋とストローの組み合わせよりも多くのプラスチックが含まれていることが判明
2018年に複数の店舗で始まった「プラスチック製ストロー」の禁止。紙製であり、「100%リサイクル可能」とするストローへと切り替えたのだが、当時の紙製のストローは分厚すぎてリサイクルができず、実際には各店舗で捨てられていた グリーンウォッシングの七つの大罪
隠れたトレードオフの罪:企業がアピールしたい一点のみに言及し、他で環境破壊が起こっていることや環境負荷が大きいことなどには言及しないこと。例えばファッションブランドの場合、衣服自体は「天然」または「リサイクル」素材でつくられているが、つくる過程ではCO2を大量に排出するなど、環境に大きく負荷がかかるのにそこを隠していること
根拠を示さない罪:何の証拠もなく「認証済み」「サステナブル」「エシカル」「環境にやさしい」と宣伝すること 曖昧さの罪:どの部分が、どのように良くなったのかという定義・数字・事実などを明らかにしないこと
偽りのラベル崇拝の罪:第三者機関が存在しない、またはまともに機能していないのに、そこからお墨付きをもらって説得力を持たせること
無関係の罪:事実かもしれないが、商品やサービスによる環境インパクトとは無関係の情報を「訴求ポイント」として提示すること。特定の化学薬品をつかっていないとアピールしているが、それは何年も前に規定で使用が禁止されたものであるなど
より大きな「悪」と比べる罪:良いことをしているわけではないのに、環境負荷を出す「より悪い」ものと比較して、まだマシだと宣伝すること
フィビング(不正確)の罪:単純に、間違った情報に基づいて商品・サービスをサステナブルだと主張すること