オントロジー
哲学用語で「存在論」を意味し、存在とは何かを研究する学問 人工知能分野をはじめとするコンピュータの世界では、「概念化の明示的な仕様」と定義される 知識の共有化や再利用の方法として研究開発が進み「対象世界をどの様に捉えた(概念化した)かを記述するもの」という意味
「好き」という言葉があります。「好き」は1つの言葉ですが、好きの前に続く言葉によって、人は「好き」の持つさまざまな「意味」を理解します。
例えば、好きの前に「食べ物」を付けると、その人の「好き」とは対象の「好物」を表していると理解します。好きの前に「人名」を付けると、対象への「好意」「恋愛感情」を表していると理解します。
人は、このように1つの言葉に対し、前後の言葉(=関連する情報)から「言葉(=情報)の意味」を理解できます。人が自然に行っている「言葉の意味を理解する」という行動、これをコンピュータが理解できるようにしよう、という取り組みがあり、体系立てた枠組みこそがオントロジーなのです。