OODA
ウーダと読む
の頭文字をとったもの
OODAは観察(Observe)-情勢判断(Orient)-意思決定(Decide)-行動(Act)の略だ。誰もが意識せず自然に行っていることだが、4段階に分けることで問題点が浮かぶ。特に「意志決定」は、他人が知りようのない、極めて個人的な過去の体験が大きく影響する-といった分析が注目を集めた。
ただ、OODAループは自身や味方の改善が最終目的ではない。それは敵に対して使うのだ。
虚実織り交ぜた情報(一つ目のO)を敵に与え、二つ目のO(情勢判断)を不可能にするのだ。OとOの間で堂々巡りをさせ、決して正しいAにたどり着かせない。敵の司令部を混沌と麻痺に陥れ、我に返ったときには「もう戦っても勝てない」と絶望させる-。それがボイドの考案したOODAループによる「機動戦闘(Maneuver warfare)」だ。