聴覚情報処理障害
聴覚情報処理障害(APD:Auditory Processing Disorder) 耳の聞こえ(聴力)そのものに問題がないのに「音は聞こえるのに言葉が理解できない」状態を指す 通常、人は耳で拾った音を電気信号に変換し、それが脳に伝わって初めて「聞いて理解する」ことができる。 APDの方は、耳から脳への伝達自体は正常で音そのものは届いているのに、その音が何を意味するか脳で処理・認識することがうまくできない。
脳で音を処理する部分に問題が生じていると考えられる。
APDの原因は発達的なもの、認知的なもの、心理的なもの、器質的なものと多岐にわたる
次の条件を満たす場合にAPDと診断する形が提案されている
純音聴力検査が正常範囲(一般的な聴力検査で異常なし)であること 語音明瞭度(言葉の聞き取り検査)が良好であること(静かな環境での単語の聞き取り率が85%以上) 日常生活で聞き取り困難の自覚症状があること(聞こえの問診・質問紙の結果が基準を満たす)