ハーロウの代理母実験
①針金で作った「針金の母親」と②スポンジと肌触りの良い布で作った「布の母親」を準備し、アカゲザルの仔の反応をみた実験
アメリカの心理学者ハリー・フレデリック・ハーロー(ハーロー、ハーリー・ハーロー)
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「針金の母親」のみ与えられたアカゲザルの仔は、「針金の母親」に設置された哺乳瓶からミルクは飲むものの、それ以上の接触をしようとはしなかった。
一方、「布の母親」を与えられたアカゲザルの仔は、ミルクを飲み、接触をする時間も有意に長かった。
Harlow,H.の仮説は支持されたものの、さらなる発見がありました。それは、「針金の母親」や「布の母親」を与えられたアカゲザルは、しだいに奇怪な行動や自傷行為、攻撃性を示すようになったのです。また、こうして育てられたアカゲザルのメスは、自分の仔を生んだときに育児放棄をすることが多かったとしています。
Harlow,H.は、アカゲザルの仔が精神異常をきたした原因を「母親からの愛情的な接触行動がないため」と結論づけました。つまり、本来の実験の目的は子から母親に対する接触行動が大切だということを証明するためでしたが、母親から子に対する愛着行動が養育や情緒安定に必要だということがわかったわけです。
ハーロウの代理母実験【公認心理師試験対策】 | Cozy(公認心理師のブログ)
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元ネタ:『AIの遺電子 Blue Age 5 (少年チャンピオン・コミックス)』(山田胡瓜 著)