サイコメトリクス
psychometrics
心を定量化し,数値データ として,あるいはモデルとして可視化する技法である。 一言で言うと「心の物差し」。
.英語では psy- chometrics として、文字どおり,今日心を表す「psycho」 という語と定量化を表す「metrics」という語が結びつ いたもの。
サイコメトリ クスは、心を扱うということで誤差の範囲が大きい。このサイコメトリクスの哲学は端的には,
X(測定された心理特性値)
= T(真の心理特性値)+ E(測定誤差)
という数式で表される。
統計学的な解析法(量的研究における数理的根拠)を用いて『人間の知能・性格・知覚・感覚・認知・態度・価値観』などを出来るだけ客観的に測定しようとする学問である。心理学研究において問題(研究対象)となる『人間の知能・性格・知覚・感覚・認知・態度・価値観』などの構成概念は客観的に観察できるものではないが、サイコメトリックス(計量心理学)では『人間の行動・反応・質問項目への回答』などを観察して間接的に構成概念を測定していく。正確に言うと、サイコメトリックスとは『人間心理の構成概念(性格・知能・態度・認知・学力)』をどのように測定すれば正確な知見が得られるのかを研究する学問分野であり、構成概念を測定する具体的な方法論を考えていく分野なのである。
参照:サイコメトリックス(psychometrics,心理統計学) Keyword Project+Psychology:心理学事典のブログ