2022-12-11
ナンバーガールが解散らしく、Twitterを見ていると気になった。20年を少し越えた、21世紀の始まったばかりの頃にちょっと聴いていた。全然その音楽を分からなかった。でも、こういう雰囲気の大人っていいなと思っていた。まったく似つかわしくないくせに。何を考えているのか良くわからないところだと思っていた。難しいことばかり、しかし欲望を載せたことばばかり。そういうところがまた自分のとは随分違っていて、真似をできないのに、隠れて覗いていた。発する力が強かった。そんなナンバーガール。ところで僕は、くるりが大好きで、そこには嘘がない。まっすぐに素直に好きだと思って長いあいだ聴いて、たまに立ち止まって、また音楽の始まる瞬間には感動をもって過ごしていたが、あらためてナンバーガールを思い、並べてみると、つまりはあこがれのようだった。その音楽はトゲトゲしていて、また拒み続けていて、ちょっと良いと思ってみてもすぐに混乱してしまう。床に落としてしまう。でも、どこかそんな存在になりたいと思ったのだな。いや、なりたかったかな。仲良くしたいなんて、例えば声をかけたいなんてそんな思いはなかったが。福岡市博多区から参りましたナンバーガール結局あの子は透明少女、なんて言うお決まりの台詞があって、どこかかっこ悪くて。顔を伏せてはいたが、しかしあこがれのようだった。そういうかっこ悪さを持ちたいとおもっていた。