酸素カプセルが胡散臭いので調べた(まとめ)
(労力の8割ぐらいは検索ではなく企業側の主張の理解に充てられている)
ハイこれ。
ん~…胡散臭い!!!!
でもわたしは優しいので積極的に主張を読み解きに行く。
サイエンス何もわからないけど。
医学興味ないけど。
他人が何言ってるかわかんねえ時は単語のニュアンスの差に注目すると何がズレてるかわかりやすいぜという経験則。
ちなみにいっちばん目の前に出てくる広告の元ネタはたぶんこれ。 どっちかっていうと分野は美術。
手も足も内接してないので本当に元ネタなだけ。
直感だけを誘導しようとするデザイン、ずるっ!!!!
この広告が生まれ育った街の建物にでかでかと貼ってあるの、かなり恥では????
リカバリーイズパワーってなんだよ
では読んでいこう。
酸素カプセルの正式名称は「高気圧酸素カプセル」と言います。体と気圧の関係は深く、気圧によって体調は大きく影響を受けます。 通常の大気の酸素濃度が21%であるのに対し、酸素カプセル内ではその濃度が30%まで上昇します。
こうした1.30 気圧の高気圧環境により、効率的な酸素摂取が可能になるのです。
もうつらい。
何が「こうした1.30気圧」なのかわからない。
酸素の分圧なのか、大気圧なのか、それともわたしの知らない何かなのか…
Wikipediaくん「気圧って言葉は大体"大気圧"って意味でつかわれるよ。もしくは圧力の単位」
キレそう。
ただ「酸素カプセル内ではその濃度が30%まで上昇します」と書くあたり単純に日本語下手ではと推察される。
そうなるように自分で作ってんだろうが…
できないことは仕方ないのでそこは責めない。
でも企業サイトなんだったら外注なりして書いてもらえ!!!
酸素カプセルはヘンリーの法則に基づき、極めて理論的な形で体内の溶解型酸素を増やします。
ヘンリーの法則とは【気体が液体に溶解する量は、その気体の分圧に比例する】という理論です。
酸素カプセルは最大1.3気圧の高気圧環境を生み出し、MAX50%の高濃度酸素を吸入することが出来ます。
1.3気圧とはどうやら「カプセル内の大気圧」の話だったらしい。
ヘンリーの法則って大学入試化学頻出のアレです。
要するに「ある気体だけを見たときの圧力(分圧という)を2倍にすると、なんと2倍水に溶けます」ということ。
「理論」って書いてあるけど「法則」と呼ばれている通り実験事実では…?
わりと真っ向から喧嘩を売っている。日本語が下手
結局何が「こうした1.30気圧」だったんだ…?
人を騙すのを目的に書いたとして、論理の接続間違ってたら科学の知識ゼロの人でも「えぇ…?」ってなるやろ
有効数字まちまちなあたり、そもそも化学に興味ないだろお前…感がすごい
「極めて理論的な形」って、実証実験してないの…?
日本語が下手
わたし側の方言なのか?
いやでもそれ言いたいなら日常語でも「論理的な形」だろうよせめて。
ここ一般人間を騙すとは関係なく日本語下手ポイント
まあしたとは言っていないのである!!
わたしは効果の有無も消費者契約法もぜんぜん興味ね~のでんなこた~自分で議論してください
体内には2種類の酸素があります。
それは【結合型酸素】と【溶解型酸素】です。
ねーよ。
本能的に拒否したくなる_構文.txtだが、意外にもacドメインからの援護射撃により意図が判明。
そのサイトがこちら。
要は「体内で酸素は基本血中のヘモグロビンと結合して運ばれるけど、別に水に全く溶けないわけじゃないよね?」と言いたいらしい。
これは真。
ちなみに中学校では「酸素は水に溶けにくいから水上置換で集めてヨシ!」と教える。
「だからボックス内の気圧上げて無理やり体液にぶっ溶かすぜ」ということっぽい。
その書き方でわかると思ったのか…?
内輪で勝手に名前をつけて呼び分けるのは罪ではないよ、罪では…(怒りに震えながら)
「1.3気圧程度じゃ学会の規定満たしません(2気圧以上ね!)」という情報提供と、
理論値か実験値かは書いてないのでわからないが、表と数値で違いを示している。
わたしの化学知識が足りないため査読は無理でした。すまない…
150mmHg程度の酸素分圧でのきわめてやわらかい環境である加圧カプセルの効果は、高気圧酸素治療とは比較になりません。
ギリギリを攻める強い書き方、結構な怒りを感じるぜ…
ちなみにGoogle Scholarで「高気圧酸素」や「高濃度酸素」と検索すると、そこそこ~の件数ヒットする。
goドメインに上がっているものもあり、まっったく医学で扱われていないわけではなく、
実際に高気圧酸素療法を行っている病院も存在する(あるいは:した)という評価に留めておきたい。
これが医学者の間でどういう評価なのかは、専門知識ある人間にしかわからないだろうので。
あとわたしが医学にあんまり興味ないので…
上の附属病院のサイトで言及されている「学会」とはこれっぽい。 改正後安全基準の中の「最高酸素濃度は0.3MPa(≒3気圧)以下では100%、0.3MPaを越える場合には25%とする」といった記述しかわたしは見つけられなかった。 わたしの目が節穴な可能性はかなりあります…
ところが、
私どもがO2capsule・BOXを世に送り出す事になった理由として、
もともと日本国内で医療器具として使われていた高気圧酸素治療器具は2.0~3.0気圧という高い気圧で
病気の方を対象としたものな上、価格も2000万円~5億円と非常に高額でした。
逆に!?!?
ただ化学の威光を借りようとしただけかと思いきや、何重構造になっているんだ…。健康器具界隈、謎が深い。
買わないけど。
それなりに自信あるならなおさら伝わる言葉とデザインで書いてくれ…。
というわけでみなさまからの追加情報、お待ちしております。
なおここまででお察しの通り、わたしは効果の有無自体にはあんまり興味がありません…
世の中にはいろんな言葉の使い方をする人がいるんだね~と遠い目になっている。
可燃性物質の取り扱いには気をつけようね!
/hmymemo/ふるまい.icon(誤謬の指摘はやさしめにお願いします…)