Excelのテーブル機能
2018/1/11執筆
研究でのデータ処理は基本的に Numbers を使っている。Numbers の場合、列に意味があり列を使った数式が簡単に書けるためだ。列に意味があるので、後から行が増えても自動的に数式が対応しているのが嬉しい。また、グラフやテーブルを任意の位置に貼り付けられるので、そのまま説明資料として活用できる。Matlab 側で結果をタブ区切りで出力し、そのまま Numbers に張り込んでグラフを作成するというのが普段の流れである。
そんな時にふと Excel のテンプレートをみたら、同じような数式が数式セルに表示されているのを見た。図のB3セルを見ると=SUM(List[コスト]) と書かれている。最初は名前の機能を利用しているだけかと思っていたのだが、List というキーワードがわからなかった。B5からC8までの範囲のセルを開いた時、テーブルという新たなリボンインターフェースが増えたことに気づいた。どうやら、セル範囲をテーブルという単位で一まとまりに扱えるらしい。Excel のセルの大きさが均等だという制約はあるものの、Numbers のテーブルとほぼ同じ機能があることを今更ながらに知った。
https://gyazo.com/2c224b99c8cf6dace52f882928719dd8
セル範囲をテーブルに変更した時、以下のことが可能になる
テーブル全体を名前で参照できる
上記の例ではList
特定の列は[]で参照できる。
列の一つの値を更新すると、その列全体に適用される
逆にテーブルを使った場合には「ブックの共有」ができなくなるデメリットもある。
先ほどのテンプレートを少し書き換えて見た。単価、個数の列を追加し、コストの列は=[@単価]*[@個数]と書けるようになった。このほうが=$C6*$D6よりもよっぽと読みやすい。
https://gyazo.com/1aa36590b2b64311ccf72922e81dbbe9
ということで、最近私が作成する Excel シートは Numbers 作成資料と同様にテーブル使いまくりになっている。工学的なデータ計算であればテーブル化した方が理解が早い気がする。
追記: Excel のテーブルを使ったデータ処理の例というページを追加で作ってみた。工学的なデータ処理はテーブルでこんなに楽になる。
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