ルネサンス期の芸術家・ミケランジェロ

ミケランジェロ・ブオナローティ

「万能の人」と称される人の一人っすね。

ダ・ヴィンチさんにとっては22歳差の同国の後輩っす。

専門(?)としては、彫刻や絵画、建築、詩まで芸術全振りって印象。(本人は本業は彫刻としていたらしい)

1475年の3月6日にフィレンツェ共和国のカプレーゼという村に生まれた。

このカプレーゼは現在ではイタリア共和国領の村になっており、ミケランジェロ生誕の地として「カプレーゼ・ミケランジェロ」に改名している。

当時の評価も高かったらしく、その作品群は様々な分野に多大な影響を与えたらしい。

幼少

ギルランダイオに一人前として認められる。(14歳)

ギルランダイオの紹介でフィレンツェ共和国最大権力者メディチの元へ

メディチ家創設の人文主義サークル「プラトン・アカデミー」に参加

「プラトン・アカデミー」にて多数の当時の一流学者や詩人と交流(16歳)

3歳上のトッリジャーノ パイセンに殴られて鼻骨が曲がる(17歳)

青年

メディチ死去により里帰り(17歳)

メディチ息子から仕事の依頼(18歳)

メディチ息子 フランス軍進行により国外追放

メディチ家傍流のピエルフランチェスコの依頼で古代ローマ発掘品風「用事洗礼者ヨハネ」を彫刻

転売された「ヨハネ」彫刻が枢機卿のリアーリオに偽物だとバレる

リアーリオにローマへ招待される

作品

ピエタ(慈悲)の名にふさわしく、磔後のキリストを抱く聖母マリアの宗教彫刻

ピエタはミケランジェロが生涯で4回ほど製作をしている題材であるが、完成しているのはサン・ピエトロ大聖堂の作品のみ

製作には大理石を用いており、ひとつの大理石の柱(板)から彫刻されたとされる。

制作後の1736年にマリアの美しさが原因で失神した男性によってマリアの左手の指4本が破損→修復済み(異論あり)

1972年5月12日(精霊降臨祭)にイエス・キリストを名乗る地質学者によってマリアの左腕、鼻、左目が破壊される。

1972年5月12日(精霊降臨祭)にイエス・キリストを名乗る地質学者がピエタの前で慈悲無くリンチにされる。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/8a/Michelangelo%27s_Pieta_5450_cropncleaned.jpg

旧約聖書のイスラエル王国 第二統治者であるダビデの彫刻。

場面としては巨人ゴリアテへの投石の標準を合わせているもの。

材質は大理石であり、大きさは5.17mなのでかなり大きい

フィレンツェ市長が製作の視察にいき、5m以上の台上から聞こえる槌の音と舞い散る大理石の粉末から「いま自分はこの像に命が吹き込まれる瞬間を目の当たりにしたのだな」と感動する。

フィレンツェ市長が視察に来たので、台の上で市長に背を向け槌の背で音を出し、大理石の粉末を市長に投げて誤魔化す。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/24/%27David%27_by_Michelangelo_JBU0001.JPG

バチカン市国のバチカン宮殿内のシスティーナ礼拝堂の天井絵画の一部

旧約聖書における神が最初の人類アダムに生命を吹き込む場面の表現とされている。

アダムの創造は世界的にもよく知られた有名な美術作品であるはずなんです

解剖学的視点から神が描かれた箇所は人間の脳を表現しているのではないかという指摘がある。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/73/God2-Sistine_Chapel.png

晩年

依頼が様々なところから来る。

彫刻師と謳っているにも関わらず、絵画の依頼が来る。

したい仕事とやらないといけいない仕事が乖離する。

人格の評価

無欲的な生活

金銭の良し悪しに左右されず、常に質素な暮らし

食事は栄養供給

ミケランジェロの伝記を著したイタリアの伝記作家パオロ・ジョヴィオ曰く

「洗練されていない粗野な人柄で、その暮らしぶりは信じられないほどむさ苦しく、そうでなければ彼に師事する者もいたであろうに、結局は後世に弟子を残さなかった」

個人的評価

なんでみんな、アダムの創造知らないの？

ミケランジェロ、人生の大半が好きなことで埋められていて見本にしたいような生き方と感じた。

こういう系の芸術家にしては当時から評価されているのは珍しいのかなって思った。

記述日: 2021年3月21日05:00