画像生成AIが結構楽しい
https://gyazo.com/7fa3f4459f05645b55381e6d86f8ae35
ことの発端は朝の3時半という老人でもしないような早起きを何故かしてしまって、まとまった時間ができたからである。
いつものようにScrapboxをいじっていたら、すべてのページにサムネ用の画像があると楽しいだろうなと思って、そのトピックに合う画像を探していたが、それが面倒になって、なら自分で作るかと思い、気になっていた画像生成AIを触ることにした。 画像生成AIを触り始めの所感と、その後一週間くらいいじってみての所感があるのでまとめていく。
画像生成AIの触り始めの所感
エンジニアではないので、まずローカル環境で実動させるのが難しかった
簡単に高クオリティイラストが生成されて、なおかつこっちの意図も結構汲み取っていたので、すごい(小並感)という感じだった
PCのスペックが切実に要求されるので、貴族のおもちゃみがある
絵がかける人なら、レタッチすれば30分ほどでプロのイラストと同レベルのクオリティを出せる
期待値を超える出力が結構あるので、ガチャを回す感覚に近い。故にあと1回だけ、あと1回だけ…と何回も生成しがち
一週間くらいいじってみての所感
画像生成AIによって創作は消えるのか?→むしろ創作のボトルネックが解消されて、より活発になる
画像生成AIによってイラストレーターの仕事は消えるのか?→いらすとや 以上の影響はあるが、逆に言えばいらすとや の影響からどのような状況になるかある程度予測可能とも言える 画像生成AIは万能か?→手や髪、脚などは苦手意識がある
画像生成AIのデメリットは何か?→絵がうますぎることにより、温かみがないこと
細かい雑感
エンジニアではないので、まずローカル環境で実働させるのが難しかった
https://youtu.be/8QIJMGW_-LM
自分がインストールしたときはエラーをめちゃくちゃ引いてしまって、それだけで大変萎えて諦めかけたのだが(コマンドプロンプト画面は真っ暗でよくわからない英文がひしめきあって怖いし)、以下のサイトのおかげでなんとかなった。
日本語UIにしていたのだが、毎回立ち上げるときに設定が消えるので、めんどうになって英語UIのままにしている。
別に読めばなんとなくわかるので、日本語化させる意味はそこまでなかった。
簡単に高クオリティイラストが生成されて、なおかつこっちの意図も結構汲み取っていたので、すごい(小並感)という感じだった
https://gyazo.com/7a42c7a22ad79b1ee8612dd281ecb566
その後、いろいろプロンプトの書き方を学んで、"夏に読書する少女"を生成したときの絵。
https://gyazo.com/38abfa077478492091f27427285f5aeb
どちらもPastel_Mixのモデルを使用
プロンプトとは生成する際に用いる詠唱呪文のことで、これによって絵の方向性が大きく変化する。 モデルとは特化された学習データであり、描画の方向性を決める。 それによりテイストが変わるので、Counterfeit というモデルを使用して作った"夜の中華街にいるスーツを着た黒髪ショートの女性"を生成するとこんな仕上がりになる。
https://gyazo.com/24dc519489bbc484722644a3f896b9b3
https://gyazo.com/d1a6fce10eee6558644e3723192d9c77
トレンチコートを追加するとすぐこんな絵を提案してくれる
https://gyazo.com/49bbc49e9dfba6227ecdf9f8f53dd4a8
別パターンの生成画像
やはり全体的にディテール、特に手や指には不自然さが残るが、逆にこういう要素をちょいとPhotoshopなどでレタッチすれば、プロ顔負けの絵に仕上がることがわかった。 PCのスペックが切実に要求されるので、貴族のおもちゃみがある
事実、GPUの要求スペックが高いので、一般的な大学生が買うようなPCじゃまともにできないと思う。
よいPC(Windowsのデスクトップで20~30万くらいだろうか、正確な点はよくわからないが、自分の持っているPCがそのくらいである)を持っていて、そこそこデジタルに対する知識があって初めて遊べるものなので、興味と金があればという感じである。
ただ、高スペックPCは創作の何にでも使えるので、持っていて損はない。なので、買うべきである。
絵がかける人なら、レタッチすれば30分ほどでプロのイラストと同レベルのクオリティを出せる
先程も書いたが、手先や脚、小道具などのディテールに矛盾点が生じやすいのがAIイラストの難しいところなのだが、逆に言えば、それだけ描き直せれば十分使えるものになる。
なので、全く絵が描けない人よりも、ちょっと絵が描ける人のほうがうまく活用できると思う。
期待値を超える出力が結構あるので、ガチャを回す感覚に近い。故にあと1回だけ、あと1回だけ…と何回も生成しがち
生成しがち。
同じプロンプトでもランダム要素を含んで描画されるので(プロンプトでガチガチに固めるより、整合性のあるイラストが生成しやすいため、ランダムにたくさん描画させて、良さそうなのを人間がピックするほうが現状解に早く到達できるため)、何回も試しがち。
地味に惜しい要素(指が変だとか、小道具が変だとか)があるのも、全体のクオリティが高いために、もう1回試したら、より良い感じになるのではと思わせてしまう。
私は1回に6枚分生成して、一番しっくり来る1枚をピックする方式にしている。
自分の設定と環境だと生成に5~10分くらいかかる。
画像生成AIによって創作は消えるのか?→むしろ創作のボトルネックが解消されて、より活発になる
もう自分で創作をする必要がないのでは?とは思わなかった。
(一応趣味として)絵を描く人間として、これを試したときに真っ先に自作カードゲームや、自作のRPGなどが無限に作れると思った。
ゲームシステムや、シナリオの考察にもっと時間をかけられるではないかという思いが、逆に創作を加速させているのである。
絵を自分で描くからこそわかる、絵を描くには時間が本当にかかる。
早く描けるようにするために、その練習にも時間がとてもかかる。
でも自分が表現したかったことは絵かというとそうではなく、本質は思考、思想、視点などである。
なので、そちらを深めることに時間を充てられるということはとても創作意欲が高まる。
創作は総合評価な側面もあるので、ボトルネックを解消させて、ガンガン得意な創作、やりたい創作に時間を割くプレイスタイルが今後盛んになってくることは間違いないと感じた。
画像生成AIによってイラストレーターの仕事は消えるのか?→いらすとや 以上の影響はあるが、逆に言えばいらすとや の影響からどのような状況になるかある程度予測可能とも言える AIに仕事が奪われるとはよく言われたものだが、いらすとや 登場の時点でいらすとや でいいじゃんというアウトプットにはほぼ置き換わってしまったように思える。 それで職を失ったイラストレーターもいるかと思うが、それでもイラストレーターはまだ盛んにいる。
画像生成AIの得意な点は背景ありのメイン一人の一枚絵であるから、ソシャゲやカードゲーム、広告バナーあたりは置き換わってしまうように感じる。
逆に言えば、複数人がいる絵や関係性を表す絵が苦手なので(モブではない複数人のキャラを配置すると、指示の内容が混ざり、似た属性のキャラが複数人作られてしまうので、複製してる感がでてしまうため)、そこらへんの絵を人間は描くと良いと思う。
画像生成AIは万能か?→手や髪、脚などは苦手意識がある
何回も事例を出したが、やはりディテールは苦手に思える。
ただ、それも時間の問題で、2年後くらいには違和感が全くない絵が簡単に生成できてもおかしくはない。
なので、そこまで大きな問題ではないと感じた。
画像生成AIのデメリットは何か?→絵がうますぎることにより、温かみがないこと
ディテールすら完璧にかけてしまったら画像生成AIは無敵かというとそうではなく、逆に絵がうますぎることがデメリットになると感じる。
見栄えをいい感じにしたいというのはあくまで作り手側の発想で(特に企業)、消費者側からしたら絵に求めていることは、作家性であったり、関係性であったり、広がりであったり、雑な言い方をすると二次創作が捗るかみたいな点である。
AIイラストオンリーの創作から二次創作は生まれないと思っているので、その点で人間を駆逐しないと思っている。
AIイラストを活用した小説であったり、ゲームであったり、Vtuberであったり、人間性が宿れば二次創作は生まれうるので、やはり人間は創作すべきである。