引っ越ししたので、ストレスレストーキョーを買った
https://gyazo.com/cb6ea91dd0a1c6cfcaf14e52ad95249c
4月頭に転職をすることが決まったため、前職の有給消化期間を使って5月頭に引っ越しをした。
今の5月中はちょうどお休みというか、無職期間なので、その期間にやったことの一つである最強の環境構築について書く。
買うに至る話
買った話
買うに至る話
2022年のゴールデンウィーク、つまりちょうど一年前くらいに、ストレスレストーキョーというエンジニアの一部の界隈で話題になった椅子がある。
こちらはr7kamuraさんのブログ記事なのだが、ことの発端はそのr7kamuraさんのStudy with me配信で、「座って作業しているだけでHPが自動回復する」と言っていたことに由来する。 https://www.youtube.com/watch?v=_KylcHGy9ZM&t=14988s
私はその一連の流れをこの作業配信を見ているときに知ったわけではなく、公開Scrapboxを漁っていた際に、当時たまたま見ていたmiyaokaさんのScrapboxでその存在を知った。 https://gyazo.com/b6570cc0873a3f04121e9d4c0d380aab
そんなこんなでr7kamuraさんのStudy with meにも興味を持ち、yatteiki.fmを聞き始めて、最終的にイトッポイドさんのなかよしインターネッツヘビーリスナーになるのだが、それはまた別の話なので割愛する。 昨年、友達に勧められてNieR:Automataというゲームをやったのだが、そこにはゲーム内でプラグインチップというカスタマイズ可能な拡張能力がある。 その時に自動HP回復系をつけまくっていた時にふと気がついたのだが、私は自動HP回復という響きが好きで、ゲーム系でこのスキルがあると必ずと言っていいほど優先する。
この世のリソースは常に有限であるから、無から有を生み出しているだけで尊いので。
自動って言葉が好きである。なんか指数関数的に大きくなっていく期待感がある。
怠惰な感じというか、頑張らなくても物事が良い方向に行っている感じがしてよい。
本題に戻るとその自動回復という言葉に惹かれて、このストレスレストーキョーというチェアがとても欲しくなったのである。
そんなわけでじゃあ買いますかとはならないのが、このチェアの難しいところである。
理由は4つある。
めちゃくちゃ高い
すでに世間で言う良い椅子をもっている
作業用の椅子ではない
意外とでかいので場所によっては搬入できない
1.めちゃくちゃ高い
定価で35万する。
35万、それも一人用の椅子で、である。
ただ、大塚家具で試座をしに行ったときは座った瞬間、本当にHPが自動回復するのを肌で感じて、店内で笑ってしまい、だいぶ不審者だった。
私は前職がインテリアメーカーだったので(といってもこのレベルの高価格帯の商品は扱ったことがない)、インテリアの良し悪しが他人よりわかる自負があるのだが、これは本当に良い家具だった。
2.すでに世間で言う良い椅子をもっている
何を隠そう、私はすでにアーロンチェアをもっているのである。
https://gyazo.com/a7caed8b167c04927928b481608c3998
アーロンチェア
最強の作業環境を求めるものは誰しもがたどり着く、原点にして頂点と名高い、あのアーロンチェアである。(これは実費で買ったわけではなく、親からいただいたものなのだが、当時の値段でも14万くらいはしているであろう。今、公式サイトをみたら25万スタートとかになっていてビビっている。)
なので、そもそも椅子に困っているわけではない。
そもそもストレスレストーキョーとは椅子のコンセプトが違うのである。
3.作業用の椅子ではない
ストレスレストーキョーは作業用の椅子ではないという点である。
アーロンチェアは、というより、ハイグレードモデルの作業用チェアには前傾チルトという機能が組み込まれていることが多い。
これは作業するときにしがちな前傾姿勢に添うように、椅子そのものが前傾する機能である。
ストレスレストーキョーはそれと反対に後傾リクライニングが強化されたチェアである。
座る姿勢はビーチにある白い椅子をイメージするとそれに近い。
https://gyazo.com/a39daadbf2c765d31be502c0eaa1ddac
AIで生成したイメージ
まるでなめらかなバターのようにぬるっと自重だけでリクライニングする感覚を一度味わうと、この世のすべての椅子で搭載されてほしいと思うことだろう。
ただし、これはTVをいい感じに見るために作られた椅子である。
しかし、私は
作業するのに本当に前傾することがよいのだろうか?
後傾姿勢で作業できたら実はそれが一番良い姿勢なのでは?
といった疑念が湧いていた。
私は電動の昇降デスクでスタンディングしながら作業をしていた時期もあったので、最強の作業環境を求めて、今度は後傾姿勢を試したかったというのもある。
ここらへんのブログも参考にした。
ざっくりいうと、座り続けるのが良くないよねって問題に対して、じゃあ立てば良いんじゃね?という事を考えたのが、スタンディングデスクで、座り続けても問題ない座り方は何かを考えたのが、後傾姿勢デスクであるといった仮説を元にデスク環境を考えた記事である。
4.意外とでかいので場所によっては搬入できない
シビアな幅を求められるので、部屋の運ぶまでの廊下から、運搬経路、ドアにいたるまで、幅が700mm + ちょっとないと厳しい。
最低幅が760mm以上あると余裕だが、それ以下の場合は本体をTスピンさせることによって入れることができる(できない場合もあるかもしれないが)。 あと単純に以前の家には家具がひしめきあっていたので、設置できなかったというのが大きい(新居の最小幅は730mmであったが、ヤマト運輸のかたが2人がかりでTスピンしてくれたので、無事搬入できた)。
1~4の理由があって、いずれ購入したいなあと半ば夢のように思っていたが(結局のところ4の理由が大きい)、今回の引っ越しで以前よりも少し広い家に引っ越すことができたため、購入に踏み切った。(この値段の決済は映像用のPCを買い替えた以来で、貯金を結構切り崩したので、私の中では一大イベントだった。)
買った話
結論、最高だった。
実際に置いた感じはこのようになっている。
https://gyazo.com/cb6ea91dd0a1c6cfcaf14e52ad95249c
https://gyazo.com/2a6b3c8260b8cdc62bc21eb54950fa14
昨年は3年以内くらいには買いたいなぁと思っていたが、まさか1年で購入に至れるとは思っていなかった。
それもこれもタイミングの問題で、色々な幸運が重なった結果なので、天に感謝して今も座りながらこの記事を書いている。
では、どうやって書いている(作業に使っている)のか。
https://gyazo.com/0f2d8f7539564e1c9953fb8ad8e309de
こんな感じに膝上にHHKBを載せて、右肘にあるケンジントンのトラックボールマウスで、マウス操作をしている。モニターはモニターアームで吊るして、デスクの外側にせり出す形で出している。 これはオットマンを併用するストレスレストーキョーの性質上、デスクが足の前にあると邪魔なので考えた迂回策である。
モニターアームでモニターはちょい下向きに固定しており、高さはデスクが電動昇降式のため、そちらで微調整している。
https://gyazo.com/804b3e78c70c713ef7129fcfb03a1477
https://gyazo.com/be2e4412e279a611af8257a758998fe5
通常のマウスだとデスクが必要なので、ケンジントンのトラックボールマウスを固定する形に落ち着く。
もともとLogicoolのMX3を使っていたが、トラックボールも使っていた時期もあったので、切り替えには全く問題がなかった。
なれない人だと難しいかと思うが、ストレスレストーキョーで作業する際の1つの正解だと思う。
もちろん、もっといい方法があれば知りたい。
ちなみにトラックボールマウスは両面テープ付きのマジックテープのオスをマウス側に付け、チェアのアームにはマジックテープのメスを巻いているだけなので、ストレスレストーキョーを傷つけずに固定できている。
https://gyazo.com/c616aac8b0c86e5decf71478c3967193
単純な仕掛けだが意外としっかり固定されている
肘に置くキーボードも重要で、HHKBのような軽いキーボードがよい。
もちろん、HHKBは打ち心地にこそ最大の価値があるプロダクトではあるが、実のところ真骨頂は軽さにあると言っても過言ではない。
重いキーボードは膝に載せられない(疲れるし、なんか落としそうになる)。
HHKB日本語配列電池入りでだいたい600g。
これは結構軽い部類で、わざわざこの打鍵感のために外出時も持ち歩く人がいるほどであるが、それを可能にするギリ許せる重さなのである。
私の環境はデスクトップPCなのだが、これが本当のラップトップPCと言っても差し支えないだろう(?)。
今後の作業環境における課題は
Adobe系の操作がむずい
ということがある。
私はエンジニアでは全くなく(プログラミング全くわからん)、ただのガジェット&インテリア好きの映像制作民のため、Adobeの使用は不可欠であり(というか個人であの高いサブスクを契約している身でもある)、後傾姿勢で怠惰に制作したいという向上心しかない(それは向上心なのだろうかということは置いておく)。
今後の展望として計画していることは
2台目のモニターをデスク側に設置してL字で作業する(Adobe作業時の後傾姿勢は諦める)
あたりで考えている。
最強の作業環境構築の道のりは長い……。
ちなみにアーロンチェアはお役御免になったかというとそうではなく、自宅のアトリエエリア(と勝手に呼んでいる場所)に、クラフト作業用のデスクチェアとして運用している。
https://gyazo.com/47bd7216f412256c70ff871fe35cd05c
すべての作業が後傾姿勢でできるわけではないので、いい塩梅に分けたい。
私はPC作業以外に、クラフト系の創作も好きなので、それように運用している。
創作の好きなところは、創作自体が好きなのではなく、創作を通して、創作者の思いとか、半生をトレースするように感じることができるので好きである。
『前の能力者の心の闇に思いをはせながら能力を自分のものにしていく。"盗賊の極意"の醍醐味だよ。』と言ったハンターハンターのクロロと同じである。
創作論についてはどっかで書きたい。
結論、ストレスレストーキョーは最高。