負債
自在に利用できる負債は、仕事を円滑に進めていく上でバッファになる。
急いでいるときや、例外的な対処をするときに、王道の方法よりも簡単に実現できる。
この負債によって一時的にスピードを前借りできるということだ。
ところがこの前借りは利子を払い続けなければならない。
負債によってスピードが速くなったことを、開発スピードが速くなったと勘違いするマネージャーや経営陣がいる。
注意
意図的な技術的負債と、不注意の技術的負債に注意する。
ローンを返済する
ふりかえりでローンの返済を検討しよう。
その場しのぎ
プロジェクトの中で「暫定ソリューション(その場しのぎ)」を作ったことがある人は多いのではないかと思います。なぜ暫定ソリューションが必要になるのでしょう。
おそらくその理由は「一刻も早く解決しなくてはならない問題があるから」でしょう。
暫定ソリューションで問題なのは「慣性の法則がはたらく」ことです。いったん暫定ソリューションができてしまうと、規制事実化するのです。すでに存在していて、一応役に立っていて、皆に一応受け入れられている。もしそうだとすれば、その状況を今すぐ変える必要性を誰もあまり感じません。
そういう理由から、暫定ソリューションは「暫定」と言いながら、いつまでも修正されずに残ることになります。
出典『プログラマの知るべき97のこと』