論理実証主義
logical empiricism
1900年代初頭までに、主要先進国では、社会の急速な発展のためには科学や工学が重要な役割を果たすことを認識し、科学的知識の性質についての分析が行われるようになった。そして20世紀前半に、哲学者たちは科学的知識が世界についての命題とそれらの命題に適用可能な論理的操作から成り立っているという共通の見解をもつに至った。この統一見解は論理実証主義(logical empiricism)として知られており(McGuire, 1992; Suppe, 1974)、行動主義や伝統的な教育実践と組み合わされ、教育への教授主義のアプローチが形成された。すなわち、学問的知識とは事実と手続きから成り立っており、教授とはそれらの事実と手続きを生徒に伝達することだと考えられたのである。
*原文の誤字は修正した。
出典