継承
今年、「3年ぶり開催」が多い背景には、ノウハウの伝承の問題もあるという。1万人が踊り、100万人の観客が訪れると言われる東京高円寺阿波おどりは3年連続で中止になったものの、屋内で舞台公演を実施することになった。「ボランティアとして関わっていた中学生や高校生ら若い人たちが卒業してノウハウの伝達ができなくなるという問題があり、どうしても開催したかったようです」
経済的な側面もある。「200万人以上の観光客を集める青森ねぶた祭は期間中、県のGDPの1%弱を稼いでいるという試算もある。中止が続くとホテルや飲食店にお金が落ちなくなる」
夏祭り、なぜ「3年ぶり開催」続々? 支援のプロが明かす切実な事情