組織変革
官僚的な文化を、より能動的な文化に変えるとしよう。
1年予算を取って、経営陣からの大号令で始まり、数ヶ月、そして1年はうまくいいんだように見える。
しかし翌年になると、徐々に元通りになり始める。
変わっていったように見えたのは、人々が経営陣の気まぐれである嵐から身を隠していただけだった。
企業の取組は四半期毎や一年毎に切り替わる。うまく行ったと思えば、すぐに注意は失われる。嵐が過ぎ去ったら元通りだ。
ではどのようにすればいいか。
官僚的な時期が10年あったとしたら、少なくても2割の2年はパワーを注入しつづけなければならない。少なくても、だから、5年かかってもしょうがない。場合によっては同じ10年かかる可能性もある。惰性はそれだけ強い。
多くの場合で、どれくらい注力すればいいのかを低く見積もってしまう。だから企業は、四半期や年度、社長の任期を超えるような時間スケールの問題にはなかなか対応できない。