第三者罰
Third-party punishment
第三者罰(だいさんしゃばつ 英:Third-party punishment)あるいは利他的な罰(りたてきなばつ 英:altruistic punishment)とは、違反者(第一者)に対する罰に関して、違反の被害者(第二当事者)によってではなく、違反によって直接影響を受けない第三者によって行われる罰である。第三者罰は、第二者による処罰とは異なり、進化的に安定しているため、社会規範の本質であると主張されてきた。また、第三者罰の大きさには大きな差があるものの、すべての集団で第三者罰が行われていることや、コストのかかる罰と利他的な行動が共存していることも示されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/第三者罰
from S.『信頼はなぜ裏切られるのか』
行動経済学では、「第三者罰」という現象がよく知られている。簡単に言えば、第三者罰とは、自分とは無関係な者に被害を与えた加害者を第三者の立場で罰する傾向を指す。数々の実験から、人は、たとえ自分は被害者でなくても、いかさまをする者を罰するために金銭的な負担をすることが繰り返し示されている。その根本にある考え方は、ルールを破る者の処罰をみなで心がけたら、悪事を働く者はすみやかに減っていくというものだ。そしてこれは基本的に、今後出会う人からあなたや私がだまされる可能性が低くなるということを意味する。不誠実なパートナーや裏切りをそそのかしたライバルを罰することで、みなが次の人のために、当事者に誠実な振る舞いを促している。つまり、不誠実な者が再びそんな振る舞いをしないように、みなで努力しているわけだ。この仕組みがうまく機能していれば、あなたが次に出会う恋人は、嫉妬に起因する罰を以前の恋人から受けた経験を活かして、あなたにより誠実に接してくれるかもしれない。