理論
事象は理論に先行するが、理論は事象の理解を広げる
実際の現場で活躍している財務担当者たちが、なぜ理論に煩わされるひつようがあるのかについては、きちんと説明すべきだろう。
財務担当者は、定型的な問題への対処の仕方は経験から学んでいく。しかし、最も優秀な財務担当者は、変化にも対応できる。そうできるためには、昔ながらの経験則以上のものが必要となる。なぜ、会社や金融市場が現実のような動きを見せるのかを理解しなければならない。すなわち、ファイナンスの理論が必要なのである。
何か脅かしているように聞こえるだろうか。そうであってはならない。優れた理論とは、自分の周りの世界で何が起きているかを把握するために役立つものである。それは、時が経ち、新しい問題が分析されなければならないときに正しい質問をするための役に立つ。また、何が心配する必要が無いことかも教えてくれる。