愛着
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「『愛着』がある」と表現されるモノは、そのユーザに長き に渡って高い心理的価値をもたらすとして、近年、プロダクト デザインに携わる従事者に注目されている。しかし、人がどの ようにモノに対する「愛着」を形成していくのか、また、それ を促す方法としてどのような実際的手段があるかは、明らかに なっていない。そこで、本研究では、「愛着」の原義が定義さ れる心理学理論に基づき、「愛着」の観点をプロダクトに埋め 込むデザイン戦略を提案し、適用したときユーザの「愛着」形 成が促されるかどうかを実験的に検証した。まず、心理学理論 に基づき、「愛着」を形成する要件を検討し、これをスマート フォンアプリとして実装した。次に、ユーザを、アプリを使用 するグループと、使用しないグループの2つに分け、製品に対 する「愛着」の変化を、先行研究で明らかにした「愛着」検出 指標(脳血液量変化、指突容積脈波)を用いて計測、分析した。 その結果、提案したデザイン戦略が、ユーザのモノに対する「愛 着」形成の促進において有効である可能性が示唆された。
製品に対する愛着形成をねらいとした情報提供戦略の提案と検証