失認
agnosia
失認(agnosia)とは、要素的感覚障害や一般的精神機能の障害には帰着できない、一定の間隔路を通しての対象の認知障害である。したがって、視覚失認(visual agnosia)の場合は、聴覚路あるいは体性感覚路を通しては対象を認知できる。すなわち、鈴を見ても何か分からないのに、音を鳴らせば、鈴とわかる。
その他、聴覚失認(auditory agnosia)や触覚失認(tactile agnosia)などがある。視覚失認は後頭葉、聴覚失認は側頭葉、触覚失認は前頭葉との関係が重視される。
出典