天使問題
善意ややりがいによって仕事に取り組む姿勢が、他者の仕事のハードルを上げてしまう問題
プロの天使
当然のことながら、なかには、組合とは統一歩調をとらずに、純粋に誠実な気持ちで乗客にサービスすることを貫く労働者もいる。年齢が上だったり、太りぎみだったり、あるいは同性愛者だったりといった人々は、罪悪感を強要されてきたそれらの「欠点」を補うために、人を喜ばせたいと考える*13。ある同僚に仕返しをしたいと考えている者もいる。会社が、模範的な例として懸命に注目させようとするプロの「天使」もいる。怠業状況ではこういう人々が、「ペースを乱す奴」として他の労働者の怒りを買う。
行動しない人が、行動する人を目にしたときに劣等感を抱き、それを「自分も行動する」でなく「自分たちの不作為を正当化する」ことで誤魔化そうとするパターン
ケガ人の応急処置をした人が批判の的に…日本に根強い“善意の行動が否定されてしまう背景”は
いまの日本人には「心の余裕がない」と言える「決定的な理由」