囚人のジレンマ
囚人のジレンマ
ランド研究所に所属するゲーム理論家のメリル・フラッドとメルヴィン・ドレシャーが考案し、のちに数学者のアルバート・タッカーが論理的に記述した。囚人のジレンマが興味深いのは、私欲に走らず相手に忠誠を尽くすほうがよい結果につながることを示し、協力にかかわる多くの決断にはトレードオフの要素が本質的に備わっていることを捉えている点だ
繰り返し型の囚人のジレンマ
特に重要な疑問は、言うまでもなく、「人生の最適な戦略とは何か?」だ。それを見出すため、政治学者のロバート・アクセルロッドは、「繰り返し型の囚人のジレンマ」でさまざまな戦略を比較することにした。繰り返し型の囚人のジレンマとは、実生活と同じように、過去に信頼できる振る舞いか利己的な振る舞いをした相手と何度も接触し、そのつど裏切るか協力するかを決断するというものだ。