ポモドーロテクニック
意欲を保ち続けるには、自分に賭けをするのも一つの方法だ。例えば数年前、プログラマーのフランチェスコ・シリッロが自己効力感を生み出すのに役立つ手法を編み出した。当時シリッロは大学生で、何かと気が散って脱線してしまうことがよくあった。そこでシリッロは「自分に賭け」をした。キッチンタイマー──トマトの形をしていたので、イタリア語でポモドーロと呼ばれている──を一〇分後にセットしたのだ。
このポモドーロを使ったテクニックが功を奏したので、シリッロは違う時間設定でいろいろ実験を始めた。やがて、二五分間勉強して五分休み、フェイスブックやポケモンGOなどで目的なくただ遊ぶのがベストなアプローチだと気づいた。休息の欲求も無視せずに作業を達成するこの目標設定法を、シリッロはポモドーロ・テクニックと名づけた。