オリバー・セルフリッジ
祖父はイギリスの百貨店チェーンセルフリッジズの創業者。セルフリッジはロンドン生まれで、Malvern College と Middlesex School を卒業。1945年、MITで数学の学士号を取得。その後MITでノーバート・ウィーナーに学んだが、博士号の取得には失敗し、その後も博士号を取得することはなかった。MIT時代、彼はウィーナーの1949年版 "Cybernetics" の査読にも関わった。また、マービン・ミンスキーの技術面の指導者でもあり、1956年の人工知能に関する世界初の会合となったダートマス会議の開催にも関わった。
ニューラルネットワーク、パターン認識、機械学習などに関する重要な先駆的論文を書いた。特に 「パンデモニアム ("Pandemonium")」(1959年)という論文は人工知能の古典と言われている。その中でセルフリッジは、発生する事象を記録してそのパターンを認識し、それに基づいて行動を起こす 「デーモン("demons")」 と呼ばれるコンセプトを解説している。これは後にアスペクト指向プログラミングを生み出す元となった。