アレグザンダーが考えるデザイン
・デザインの最終目的は形であり、デザインの問題は、形をコンテクストに適合させることだ
・形とは、われわれが制御できる環境の一部であり、コンテクストとはこの形に要求を与える環境の一部である
・自然界でもそうだが、よいデザインとはよい適合であり、形とコンテクストが摩擦無しに共存している状態
・このようなデザインは、形や構造にメリハリがついていて把握しやすいため、はっきり区別できる。「よいデザインの家は、コンテクストにうまく適合しているだけでなく、コンテクストが何であるかがはっきりとわかるようになっている。」
・よい適合にはパタンがある
『ノート』の一文 p56
私の課題は、問題のパタンとその解答を導くデザイン・プロセスとの間にある深くて重要な構造的対応関係を示すことであった。過去における偉大な建築家は、問題とプロセスの間のパタン化された類似性に常に気づいていて、この構造の類似性の感覚こそが彼らを偉大な形のデザインへと導いたのだと、私は信ずる。
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私たちは、二つの漠然としたものの間にある種の調和を見出そうとしている。それは、まだデザインされていない形と、適切に表現し得ないコンテクストとの間の調和である。
普通に考えればかなり見込みの薄い試みなのである。不適合に注目することは、このデザインという見込みの薄い試みに対する一つの有効な戦略