UDE(undesirable effect)
undesirable effect 好ましくない結果
UDEを複数、表現することによって問題空間の境界を特定する。
1.現在進行形で存在している不満です。
2.現在形で書かれた完全な文です。
3.行動ではなく、システムの状態の説明です。
4.私の責任や影響力の領域内です。
5.私は影響を及ぼせます。
6.誰かを責めることなく書かれています。
7.推測ではなく、事実です。
8.解決策ではなく、事実が書かれています。
9.1つの事実を示します。2つの事実は個別に分けて書きます。
10.原因と結果を交えてはいません。
11.事実に基づいており、主観ではありません。
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例
方向性
脅威を感じている
行き詰まりを感じている
将来の見通しに不安を感じている
競争が激しくなっている
価格交渉のプレッシャーが強まっている
市場価格では十分な利益が見込めない
各部署がサイロ化しつつある
各部署は努力をしているが、一方で前者からみると部分最適に陥っている
部署同士でお互いに責め合っている
売上向上のためのプレッシャーが強まっている
新製品開発のスピードを早めなければならない
多数の新商品が市場に溢れ、顧客が混乱している
既存の販売チャネルからの売上が減っている
新商品と既存商品、新規チャネルと既存チャネルが売上においてトレードオフになっている
営業スタッフのスキルが欠けている
営業プロセスが長引いている
新製品の開発が遅い
例
バックログが積み上がっている
マルチタスクが常態化している
タッチタイムと待ち時間が長期化している
顧客との約束を破っている
納期を守れない
仕事にもっと時間をかける必要があるというプレッシャーに苛まれている
顧客の維持が課題になっている
売上が不安定
営業と開発の軋轢が深まっている
■財務の視点
売上が上がらない
コストが高い
■顧客の視点
顧客の解約率が高い
顧客が何を考えているのか分からない
顧客からのクレームが止まらない
SNSでの評判が悪いか、まったく知られていない
ライバルに顧客を取られている
ライバルの方が成長スピードが速い
顧客に対しては営業担当が拝み倒したりさまざまな特典を付けて、何とか買ってもらっている
■成長と育成の視点
スキルが低い
離職率が高い
士気が下がっている
責任回避が社内に蔓延している
一つのことを変えようとすると永遠と時間がかかる
OKRやKPIといった指標を導入したが形骸化している
うまくマネジメントできていないと、マネージャーもスタッフも感じている
仮説検証がうまくいかない、手応えを掴めない
POCは行っているがビジネスとして成立しそうなものはなく失望している
組織変革が必要だと感じているが、誰もが変革に懐疑心を持っている
■オペレーションの視点
開発スピードが遅い
差し込みが多く、集中して仕事ができる機会はめったにない
毎日がひたすら慌ただしく、戦略というものをもっていない
隣の部署が何を考えているのか分からないし、足を引っぱられることもある
何度も同じ失敗を繰り返している
機能はリリースしているが売上が上がらない
困ったことがあっても誰に聞けばいいのか分からない。隣の部署がからむことならなおさら。
スクラムなどを導入して開発能力は著しく伸びたのに、売上や顧客満足が高まらない
参考