SECIモデル
socialization, externalization, combination, internalization
方法
表出化 対話場
連結化 創発場
内面化 実践場
共同化 創発場
https://gyazo.com/2b741392e1a107e281446c40619fb2a2
SECI行き詰まり症候群
第三の課題は、SECI行き詰まり症候群──共同化から表出化、連結化、内面化へと続く水平方向の動きが滞るか、またはSECIの一つのサイクルから次のサイクルへと上昇する垂直方向の跳躍ができない──に陥っている企業に、有効な解決策を提供することである。第Ⅱ部、第4章から第9章で、SECI行き詰まり症候群の克服を手助けするリーダーシップの六つの実践を紹介する。SECIを行き詰まらせないためには、企業は次のことを実践する必要がある。
①判断や決定を下す前に必ず、組織や社会の利益になることは何かを考える。
②状況や問題の本質を素早くつかみ、人やものや出来事の性質や意味を直観的に理解する。
③共有された文脈(「場」)を公式な形でも、非公式な形でも築いて、人と人との交流から絶えず新しい意味が生まれるようにする。
④メタファー(隠喩)や物語を使って、状況も経験もさまざまな個人が本質を直観的につかめるようにする。
⑤あらゆる手段(必要であれば、マキャベリズムの手段も)を使って、それぞれに目標の違う者たちを一つにまとめ、行動させる。
⑥社員の実践知を育む。とりわけ現場の社員には、実習や指導によって、実践知をしっかり身につけさせる。