RFM分析
Recency 最新購買日
Frequency 累計購買回数
Monetary 累計購買金額
不特定多数、多頻度の商品と相性が良い。
table:RFM分析
最新取引日(Recency) 累計取引回数(Frequency) 累計取引額(Monetary)
A社 2010/1/1 1 ¥1,000,000
B社 2020/6/1 2 ¥2,200,000
C社 2021/12/1 3 ¥3,300,000
平均 2 ¥2,166,667
table:RFM分析の点数評価
最新取引日(Recency) 累計取引回数(Frequency) 累計取引額(Monetary) R F M 合計点
A社 2010/1/1 1 ¥1,000,000 0 3* 3 6
B社 2020/6/1 2 ¥2,200,000 3 5 5 13
C社 2021/12/1 3 ¥3,300,000 9 7 10 26
平均 2 ¥2,166,667
数字は適当
*累計取引回数は試用客が0。商品単価が高ければ、1回の購入、つまりラスト1マイルをクリアしただけで点数を高くすることもある。
table:施策と評価
評価と施策
最新取引日(Recency) 累計取引回数(Frequency) 累計取引額(Monetary) 実施施策の例
○ ○ ○ 優先する
○ × ○ 取引回数を増やす
○ ○ × 取引額を上げる
○ × × 取引機会を設ける
× ○ ○ 優先して掘り起こす
× × ○ 掘り起こす
× ○ × 取引停止
× × × 取引停止
観点
最新取引日(最終取引日)と現在に距離があれば離脱客。
商品の購買頻度や、購買サイクルとの距離から評価する。施策としては購買サイクルになっても購買していないときは、購買のセールスを行う。
累計取引回数が多ければ上顧客と言えるが、平均購買単価が著しく低い場合は、セールスのときだけ購買する顧客の可能性がある。セールスプロモーション対象かを購買を調べると精度が高まる。
最新取引日が近く、累計取引回数も少ない場合は顧客になったばかりかもしれない。より精緻に調べるにはアカウント作成日、または初回購入日も調べると良い。それらは、取引以前の検討期間(認知してからの購入までの期間、アカウント作成から購買までの期間)の検討に繋がる。つまりファネルの上の方を分析出来る。
累計取引額が高いが、最新取引日から時間が経ってしまっていたら、それは上顧客(ロイヤリティ顧客)を失った事例となる。顧客ターゲットを変えてもいないのに、こういう離脱層がいる場合は、個別に連絡を取り、サービスをすると復帰してくれたり、離脱の原因を特定できる可能性がある。
ただし、マンガといった「卒業」する類の製品はある程度は出てくる。そういった商品の場合は、上顧客を維持するだけでなく、新規客を取り込み、新規客から上顧客への促しが重要になる。
応用
デシル分析と組みあわせると、上顧客、顧客、一見客、離脱客といった離散化の仕方が重要になる。 8割の売上を2割の顧客が作っているのか、そうでないか
リピート落ちの顧客をリピート顧客にしたり
RFMの各指標があげやすいものと、上げにくいものがある
たとえば注文住宅は累計取引回数(Frequency)が1にしかいたらない。
記事
顧客分析の手法(デシル分析、RFM分析)
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