NVCミディエーション
モデル
開始
歓迎する
自己紹介する
意図を表現する
プロセスを先導する許可を得る
始める「どなたが先に話しを聞いていただけますか」
主要プロセス
共感
つながり
話し手に向けて
「今どんな気持ちか聞かせてくれませんか?」「今、どんな調子ですか?」「どんな気分ですか?」「いかがですか」「今、何が起きていますか?」「今、あなたの中に何が起きていますか?」
ニーズを明確にする
「〜を大切にされているんですね」
聞き手にリクエストする
「○○にとって○○が大切だと聞きました、と言っていただけますか?」
「ありがとう」
「今、どんな調子(感じ)ですか?」
終了
「両者のニーズは表現されましたか」
合意事項を明確にする
ミディエーションの5ステップ
1.ミディエーターはAさんに共感する
2.ミディエーターはBさんにAさんのニーズと理解を伝え返してもらう。そしてBさんにそれを聴いてどう思ったのかを聞く。
3.ミディエーターはBさんに共感する。
4.ミディエーターはAさんにBさんのニーズと理解を伝え返してもらう。そして、Aさんがそれを聞いてどお思ったのかを聞く。
※1〜4をお互いの理解が深まるまで繰り返す。
5.ミディエーターは解決へのリクエストと合意をファシリテートする。
ミディエーションスキル
1.共感
2.つながりのリクエスト
「今聞いたことを伝え返してもらえますか」「今聞いたことをそのまま伝え返してもらえますか」
「今の話を聞いて、どう思われますか」
3.聞き耳を促す
当事者が伝え返しの代わりに自己表現や他者への価値判断を話し始めたら、ミディエーターはもう一度、理解したこととニーズを伝え返してもらうよう尋ねる。
4.緊急共感
当事者が何かに引っ張られすぎて、伝え返しができないとき、その人に共感する
5.トラッキング
ミディエーションの5ステップを補足する
6.さえぎる
当事者がプロセスに沿えない話し方をしているとミディエーターが感じたとき、さえぎり、当事者に緊急共感を示す。
7.自己共感
ミディエーターがプロセスの進行をできなくなったとき、自分自身に共感することでプロセスの進行を再開できるようにする
8.自己表現
ミディエーターがミディエーションに貢献するための表現をする
9.解決策のリクエスト
よくある対立
要求vs強要
相互依存vs片依存・自立
プロセス
1.Aさんのニーズとリクエストを明確にする
2.BさんのNOの後にあるニーズに共感する
3.Bさんに自分と相手のニーズを満たす新しい提案を尋ねる
3つの合意
1.主の合意
2.1をサポートする合意
3.1を修復する合意
NVCのリスペクト
人はそれぞれその時に圧倒される人生や体験をしているという前提を踏まえて…
相手の経験や認識しているコンテキストをリスペクトする
自分の大切にしているものと同じように、相手が大切にしているものを扱う。雛鳥や生まれたての子猫のように、かけがえのないものとして触れる。
NVCの共感
リスペクトを持って相手のニーズを知り、保持すること
やってはいけないこと
「どのように考えていますか?」
練習する
練習方法
1.チェックイン
2.3チェアーを用いて、取り組みたいリアルな状況を自問する。なければ、即興でロールプレイできる状況を考える。
3.どの状況を用いるかを決める
ロールプレイの設定 1セッション15-25分
1.リアルな当事者の状況を扱う場合、当事者を本人が行い、他の二人はもう一方の相手とミディエーター役をする。
2.本人が具体的な観察を提供する。全て話す必要はない。
3.学習として効果的なレベルにするために
高めたいスキルにフォーカスする
困難さや激しさを設定する
4.コーチやメンターがいれば、なにについてコーチ、メンタリングして欲しいか伝える
5.ミディエーターがロールプレイ前に、自己共感を開示する
感情、ニーズ、自分や他の人へのリクエストをシェアする
6.タイムキーパー役を決め、10-15分ほどミディエーションを行い、5-10分のフィードバックタイムを設ける
ロールプレイ中にしてもよいこと
タイムはいつとっても良い
手でTの字を作る
タイム中にしてよいこと
自己共感
選択肢を口に出して考える
他の人からのフィードバックを求める
激しさのレベルの調節を練習のパートナーにリクエストする
観察者やコーチは、満たされないニーズよりも、満たされるニーズに着目してノートをとる
ロールプレイ後
1.感想を共有する。ミディエーターから行う。
2.満たされたニーズを表現する。
3.ミディエーターが望んだ場合、満たされなかったニーズをフィードバックする
4.フィードバックが終わったら役割を交代する。
リアルな状況を選んだ本人は、最後にミディエーターになる
5.コーチに、コーチのあり方をフィードバックする
激しさのレベル
1.当事者はニーズでつながっていて、ジレンマなく互いにより完全に理解し合いたいと思っている。ノントリガー。
2.当事者はプロセスに従い、互いのニーズに比較的つながっている。相手にいくばくか開いている。僅かにトリガー。
3.どちらか、または両者が相手との繋がりを失っていると感じており、互いは互いのニーズを尊重していない。ニーズをきくことが時おき困難である。
4.当事者はトリガーされており、プロセスに割りこむ。ミディエーターは、緊急共感や聞き耳を促す必要がある。
5.どちらかまたは両者が、時折ミディエーターをリスペクトに欠けてしまう。
ミディエーター
価値を置くこと
意図の明確さ
解決よりも、ニーズの繋がりを優先する
対等性
バランス
共感
本物さ
無防備さ(非防衛的態度)
プロセスへの信頼
能力
対立の中心に身を置ける
自己のニーズを保持し続けられる
ニーズとつながれる
無防備をいとわない
5ステッププロセスの遂行
プロセスをファシリテートできる
ニーズとストラテジーの違いの理解
感情とニーズの語彙
全体と個々のニーズの両方を掌握する
振る舞い
共感的リスニングをする
トランスレーション(翻訳)する
共感を表現する
プロセスをファシリテートする
要求(リクエスト)する
相互理解を促す
コーチングする
モデリングする
痛みのトラッキングをする
救急共感をする
本物さを表現する
解決策の全体への影響を検査する
自己のニーズを保つ
参考