『感覚秩序』
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代表的な自由主義経済学者でオーストリア学派であるF・A・ハイエクに『感覚秩序』という著書がある[Hayek, 1952]。1952年に書かれた著書であり、また、本人がその分野の専門家ではないなかであえて世に問うた書であるにもかかわらず、人工知能を巡る議論が沸騰している今日、その意味するところを整理する拠りどころの一つとして、刮目すべき内容を含んでいるように思う。それは、人間が世界について「知る」とは、すなわち世界から受け取る刺激をもとにある共通するパターンを見いだすことなのであり、それを実現しているのがニューラルネットワークの働き(ハイエクは神経秩序と呼ぶ)なのだ、と主張しているからである。