レポート用グラフ作成が簡単&便利!「ngraph」の使い方
こんにちは、いっとりうむtwoooooda.iconです。1回生の間はありませんが、2回生以降になると学生実験とエンカウントし、ほとんどの場合グラフの作成、提出を求められます。しかも、目盛線や目盛数字、軸線やフォントなどかなり細かいことまで指示されるので、Excel等を使って適当に描くとリジェクトされることがあります。
そこで、始めから体裁がある程度整っていて簡単&便利、研究機関でも使われているグラフ作成ソフト ngraphの個人的twoooooda.iconな使い方を簡単にまとめようと思います。あくまで学部2、3回生のレポートでの使い方なのでレベルによって適宜使い方は調べてください。
また,うにゃunyacat.icon が書いた 大学のレポートのグラフを matplotlib で描く もあるので合わせて見てみてください.
まずはここからダウンロード
フォルダの中からngraph.exeを起動する
twoooooda.iconショートカットをデスクトップとかに置いておくのをおススメします。
こんなウィンドウが出てきます。
https://gyazo.com/0f234a136d6e2bda5cb76840c86265c1
左上がプロットするデータが表示されるウィンドウ、右のデカいのが実際に描画されるウィンドウです。
twoooooda.icon私は残り2つはあんまり使いません。
データを用意する。
https://gyazo.com/e84d4bd59f76e76771611eedc17cbdd3例としてこんなデータがあるとします。
.xlsxファイルのままでは都合が悪いので、別に.txtファイルや.csvファイルを作ります。上の例ではB4~C23をコピーして、新規作成したテキストファイルに貼り付けます。
https://gyazo.com/d42c3310278eae7ab32af756f72e4f31こんな感じ。ファイル名は適当です。
データファイルを読み込む 
データファイルをngraphの右のでかいウィンドウにD&Dします
https://gyazo.com/0e465b49a65dc2b67bd34bc9a9938cfdするとこんなウィンドウが出てきます。
データ欄にあるカラムとは、データファイルでいう縦のデータのまとまりのことです。
https://gyazo.com/e0973ffa614e322e6df293de5d96fbca
この例では左端の列のデータがx軸、左から2列目のデータがy軸ということになります。また、軸:0(fX1)が下のx軸、軸:1(fY1)が左のy軸、2(fU1)が上のx軸、3(fR1)が右のy軸になります。
プロット>タイプ>markでプロット点の形、プロット>線種や線幅で近似曲線の書式を変えられます(近似曲線は後述)。プロット>サイズでプロット点の大きさを変えられます。
twoooooda.icon サイズは400くらいがいいかと
上のタブの中のDrawを押す。
https://gyazo.com/8be2e22624d5dcfb58e5957ea4bfc0eb
https://gyazo.com/04e4137c758dd53705554bd981dc005c描画されます。結果はこんな感じ
書式を整える。
上部のタブの中にある軸(A)>設定から軸0(fX1)と軸1(fY1)の最小値、最大値、増分等を変更します。
大学のレポートでは上下左右端の目盛数字を書けとか、間の目盛数字は数個にしろとか言われるのでここで調節します。
https://gyazo.com/4a42bdfad0f5a4bd8f7826f4c04f43e5こんな感じ
twoooooda.icon目盛数字数が増えないときはグラフが小さい可能性があります。
でかいウィンドウの左にあるタブの中の、一番上の矢印マークを選択した状態でグラフを囲って選択すると、大きさ、縦横比、位置を変えられます。
近似曲線を追加する。
ngraphの左上のウィンドウ内にあるデータファイルを選択し、Insertキーあるいは右クリック>Duplicateを押して複製します。
https://gyazo.com/415310782bcdccae39ec4cb6e731e8be複製できた
複製した2つ目のデータファイルをダブルクリックし、プロット>fit>フィットをクリックします。
https://gyazo.com/9ad9d643432e639197b9c2c91efe10bb
https://gyazo.com/9ad9d643432e639197b9c2c91efe10bbするとこんなのが出てきます。
個人的には動作>種類の中にあるpolyとかのプリセットは使いにくいので、動作>種類>userに設定し、下部のユーザ定義>フィット式に任意の近似式を入力します。
書式としては「y=」みたいなのは書かず、係数は%00、%01、...となります。この例では見たところ一次式っぽいので、「%00*x + %01」みたいな感じになります。
更新/描画(A)を押すと描画され、左の結果表示(R)で上記の%00, %01の値を見ることができます。
https://gyazo.com/2438900766fcb0812e931001bab108eb描画するとこんな感じ。線幅は80くらいがオススメ。
以上までが基本的な流れです。ここからは必要に応じて以下のことをします
第二y軸を利用して2つのデータをプロットする
上記と同様にして、1番目のデータファイルを複製します(2番目は近似線用なので注意)。
複製した3つ目のデータの、x軸のカラムはそのままに、y軸のカラムを3に、またy軸を3(fR1)にします。プロット点の形を1つ目とは別のものに設定します。
https://gyazo.com/0000958e40ff2babf71f2497f5772f53第2y軸の目盛を調整して描画するとこんな感じ
あとは前述と同様に近似曲線を追加します。
概形から、今回は方程式を「%00*x^3 + %01*x^2 + %02*x + %03」のような3次式にしました。
https://gyazo.com/0e76844f337027089c4c9428395b29352つ目なので線種も変更しました。
軸タイトルをつける
https://gyazo.com/6433f6b65fa699f66103c4035a241ba0でかいウィンドウの左の縦のタブにあるTのボタンをクリックします。
任意の場所でクリックするとウィンドウが開きます。
https://gyazo.com/36b2f074b44c52f32702bd873c955c79
テキスト部分にテキストを入力します。文法として、「^」で上付き文字、「_」で下付き文字、「@」で上付き下付きを解除、文字の前に「%F{○○}」でその文字のフォントの変更ができます。
フォント欄では、「Tim」がTimes New Roman、「Min」が明朝体、I つきが斜字体、B つきが太字です。ここ が詳しかったです。
90°回転するときは「方向:」に9000と入力すると反時計回りに90°回転します。
https://gyazo.com/ea5de164f62e5721eadc5722224f4422整えるとこんな感じ。
例として、x軸のラベルは英文フォントを「TimI」、邦文フォントを「Min」として、励磁電流A%F{Tim}_f@(A)と書くとこうなります。
完成したグラフを書き出す
上部のタブの中の出力(O)>クリップボードを押すとウィンドウが出てきます。
https://gyazo.com/0ee7341d231564003ec2f57084160c26
拡張メタファイル、DPIはとくにいじらないで大丈夫です。
参照からフォルダを指定してOKを押すと.emfファイルが書き出されます。そのままWordとかに貼り付けられます。
twoooooda.icon 取り敢えずここまでになります。レポートのグラフに関してはExcel使うと手間が増えるので、頑張ってngraphを使うことを強くオススメします。
unyacat.iconこれは神記事
twoooooda.icon ありがとう
#記事
#twoooooda