人類は第3次世界大戦へと歩んでいるのか 2024.06.20
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プーチン大統領が北朝鮮を訪問した。報道によれば、ロシアと北朝鮮は「軍事同盟」を結んだようである。他国からの攻撃があれば相互に協力するという。どの国がどの国を攻撃するというのだろうか?既にその様な動きがあるのだろうか?これは、第3次世界大戦に向けた準備なのだろうか?
6月15.16日に、スイスで、ウクライナの「平和」に関する欺瞞に満ちた会議が開催された。これは西側の主要国の主導した会議であり、当然ロシアは招待されていない。招待されていたコロンビア大統領は、その会議の内容を把握し、直前になって会議への出席を取りやめた。大統領は、その会議は、平和のためではなく実際には「戦争の準備」のためであるからと語っているという。
西側の主要国の狙いは、当然、ウクライナの平和ではない。あくまでもロシアを制圧することである。ロシアが優勢な今の現状を認めることはできないから、そもそも、そのような状況での和平などあり得ないのだ。
すでにウクライナの兵士は底をついている。病人、老人、女性そして学生も投入されている現状である。西側の提供する兵器もロシアにはかなわないことが明らかになっている。
つまり、さらに戦争を継続するにはNATO(あるいはその主要な加盟国)自身が参戦するしかないのである。
しかしそれはロシアが前々から警告しているように、当然にその国に対する直接のロシアの反撃をもたらし、それはNATOとの全面的軍事衝突、戦争を意味する。
ロシアを相手とするこのような戦争では、核兵器が使用される可能性もある。ロシアには、国家の存亡が係っており、そのような場合にはそれが使用されることを何度もロシアは警告しているからである。NATOとしても、通常兵器ではロシアにかなわないので、核兵器を使用したいと考えているかもしれない。実際に、NATOのストルテンブルグ事務局長が、NATO内で核兵器の使用について協議を始めたという情報もある。
既に、兵器を提供しているNATO主要国は、ロシア国内への攻撃を容認しており、ウクライナは、ロシア国内の核攻撃の施設への攻撃すら行なっている。これは、ウクライナでの戦闘にとっては意味をもっておらず、ロシアの核に対する事前攻撃の意味があるとも指摘されている。
一方で、最近アメリカでは、18歳以上の徴兵制の「自動登録制度」についての法律成立の動きがあり、イギリスやドイツでも徴兵制度の議論が進められているようである。ドイツでは、ロシアとの戦争を前提とした国家的な体制作りの動きも見られるという。他の国でも、「非常事態」を想定した準備を国民に訴えるところも出てきている。
核大国との戦争など、かつては考えられないこととされていた。それを始めれば、自国が無事で済むはずはなく、人類の絶滅にも至りうるからである。
こうした西側の動きは、正常な感覚の人間が行なっているものとは到底思えない。私には、既に西側の指導者には理性的判断力が失われているように見える。一体いかなる狂気なのだろうか?
第三次世界大戦は、第一次世界大戦と似たような形で進行しているようだ。ただ今回は、西側諸国の執念の対象がドイツ人ではなく、ロシア人、ひいては中国人である。この2カ国とBRICS連合の発展における主導的役割は、米国の世界経済支配に対する脅威である。そして厳しく対処しなければならないのだ。
第一次世界大戦はドイツの勢力をそぐという目的があったが、その後ドイツは、戦後の苦境の中でナチスを生み出し、ふたたび世界大戦の道に進み、その敗北により永久的な英米の支配下に置かれたようである。
英米により、ウクライナ事変をとおして国内の経済を破壊されても(ノルドストリームは文字通り破壊された)、英米に従い、ウクライナに援助し続けるというその姿勢にそれは現われている。
それをドイツで現在進めているのは、本来平和の党であるはずの、社民党や緑の党なのである。これはかなりグロテスクな状況である。
現在の政界の戦争者連中は、自分たちの感情の内なる怒りや思考の独特な冷徹な論理がいかに非合理的であるか、そして自分たちが実際にはどんな糸で引かれているかに気づいていない。この状況は非常に危険である。
マルテ・ネルスはこのことをこう指摘している:
「近年のドイツ世論を支配している神経症的な奇妙さを理解したければ、何が起きているのかを心理学的に深く考察することを避けては通れない。ドイツ労連会長でもあるカタリーナ・バーレイのような軍事的にまったく経験のない政治家がEUの核爆弾を奨励する一方で、アンゲラ・メルケルの元軍事政策顧問エーリッヒ・ヴァドやアンゲラ・メルケルの元軍事顧問のようなベテラン軍人や、 エーリッヒ・ヴァドや、元ドイツ軍監察官でヘッケラー&コッホ社の元監督委員長であるハラルド・クジャットは、ウクライナ戦争におけるバランスの取れた現実的な展望や交渉、和平の視点を支持している。煽動家たちが見出しを独占する一方で、ヴァドやクジャットは、例えばアリス・シュヴァルツァーの『エマ』に記事やインタビューを載せなければならない。旧来のフェミニストと軍隊 - なんて茶番なんだろう、あるいは最終的に生死の問題でなかったとしたら、神聖な喜劇だ。」
合理的な観点からすれば、ドイツの戦争推進派が大衆に感染させ、彼ら自身が感染し、内部で突き動かされているように見える、やむを得ない必然性に従うのは難しい。彼らの意識には、それらは明らかだった。
シュタイナーは、今後の人類の霊的発展には、ドイツ等の中欧国と東欧のロシアとの連携・強力が必要であるが、これに対抗しようとするアングロサクソンの勢力があると指摘していた。そしてこのために行なわれたのが第一次世界大戦であり、そのような背景のもとに、今またウクライナの事変においてロシアとドイツの徹底的な対立・分裂が作り出されようとしていると見ることが出来るのだ。
経済的理由で、アメリカに対抗しうる可能性をもったロシアとドイツの連合を阻止するというアメリカの隠された狙いはこれまで指摘されてきているが、人智学派としては、その霊的背景を考えなければならない。
何人かの国家元首や専門家は、最悪の事態は今後数ヶ月のうちに起きるだろうとしている。また、そのようなことから、一般市民にすぐに非常時の備蓄を行なうように薦める者もいる。まさに「5分前」なのだ。