人類は今、存亡の危機に直面している! 2022年4月14日
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下記は47年前に出版された、村山節著『文明の研究』六法出版社に示された未来予測だ。そこには、ウクライナを震源地として発生する民族移動によって、ヨーロッパ文明が終末を迎えるという予想が示されている。
大文明の終末期には必ず地球上の天候異変があって民族大移動が発生し平和な文明化民族の上に北方寒冷地帯又は中亜方面の砂漠の蛮族の棍棒と武器が虐殺の凄惨な血しぶきをあげている。それは過去の話だとはいえない。過去は現在なのだ。
ヨーロッパ文明の終末に文明地帯をおそう民族運動は大抵ウクライナ、コーカサス方面を震源地としていた。
エーゲ文明を灰にしたのは当時のウクライナ方面から南下したアーリア民族だった。ローマ帝国の文明を焼き払い婦女子を暴行し市街を灰にしたのはゲルマン諸族やフン族等だった。この連中は今のドイツからウクライナにかけて住んでいた。
いまウクライナや中央アジアは核兵器をもった強力な国家が支配している。
21世紀、気候の異変が続きユーラシア北方は飢える。食糧をなくし大凶作の連続で狂気のようになったある年、突如としてダニューブ河の北なるウクライナからロシアの草原から飢えにせまられた北方民族群の大群が、新しい大移動(民族移動)の波動を起こす・・・。
しかし米軍と同盟して核兵器を所有するヨーロッパ連合軍の反撃でスラブの侵略は相互の大量殺人戦となる。ヨーロッパ社会は内部的に大混乱におち入り、悲劇的な暗黒の大混乱が全ヨーロッパを支配する。歴史はここにおいて死ぬ、沈黙がしばらく支配する。
第21世紀の欧州で同じ現象が発生するか否かは飢えた何億人の北方民族群に対して、それを養うだけの食糧を西欧、南欧、北アフリカ諸国(及び世界)が調達しうるかにかかっている。
食糧が調達できないならば飢えている北方民族群は餓死するよりは戦いを選ぶだろう。
核兵器をもった飢えたソ連部隊が中欧をこえて南欧、西欧に殺到することもないとはいえない。文明周期の示すパターンはこういうものである。
ベルリンの壁崩壊やソ連の崩壊によって、これらの予想はもはや杞憂であると思えたが、今またウクライナ方面からの民族移動が心配になってきた。
ヨーロッパ文明の終末に文明地帯をおそう民族移動は大抵ウクライナ、コーカサス方面を震源地としていた。
3200年前頃にエーゲ海文明が灰燼と帰したときも、1600年前頃にローマ帝国文明が焼き払われたときも、ウクライナを震源地とする民族大移動の発生が原因であった。
ロシア軍のウクライナ侵攻により、総人口4400万人のウクライナから、ひと月で400万人が国外へ脱出している。
21世紀は東西文明の交代期であり、2025年から2050年頃にかけてが、その最激変期となる。益々世界は揺れ動くことになるだろう。
文明の進度に、世界が付いて行けなくなっている。欧米中心の秩序は限界に達し、もう世界をまとめられないところに至った。膨張資本主義も行き詰まり、この後どこまで拡大すれば気が済むのか誰も知らない。
民族大移動は、既にヨーロッパ広域で発生しています。中東や北アフリカからの難民流入です。
ヨーロッパはこれから、キリスト教文化とイスラム教文化が混在する地域になっていくことでしょう。
今回の文明交代期は21世紀ですが、村山先生は「誤差を調整」して1975年頃から転換期に入っていると述べていました。そうして1975年頃から始まった文明交代期は、100年後の2075年頃まで続くとし、それを25年ずつ4期区分して次のように予想されました。
【第1期】1975年~2000年
西の文明~文明の崩壊現象が全面的崩れとなる。東の文明~文明の肥料となる「資力」つまりおカネ、資産、金融力が、全世界から東洋に集中してくる。
【第2期】2000年~2025年
西の文明~生命危篤に近い形となる。東の文明~世界生産の主力が東洋に移り、世界金融力の主力や、世界の発明力の主力が東洋に集まる。
【第3期】2025年~2050年
西の文明~「死亡」の形となる。東の文明~文明開化のエネルギーが、具象的美術・造形・建設・家屋などの新形式、交通機関の壮大な建設、コミュニケーションの大進歩、コンピューターの大普及などに現れ、文化的向上が特に著しくなる。
【第4期】2050年~2075年
西の文明~葬式もすんで、ほっとして新しい中世紀の始まりになる。東の文明~新しい文明とくに地域文明が東洋各地に芽生え始める。
この4期区分の中で、最も暴風域に入るのは第3期の2025年~2050年です。その期に、アメリカSSが終了点を迎えるでしょう。ドルが基軸通貨の地位から転落し、軍事力においてもチャイナに後れを取り、世界第一の指導力を失うことになります。
従来、アメリカSSの終了点は2030年~2050年あたりと推測されていましたが、昨今のアメリカの凋落ぶりからすると時期が早まりそうです。文明法則史学研究所の服部匡成所長は、2025年から2030年頃という見解を出されました。