中国の製造業活動、11月は4カ月ぶり縮小 2025年12月1日
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中国の製造業活動が11月に4カ月ぶりに縮小したと民間調査が示した。景気減速が深まっているとの懸念を裏付けた。
民間調査会社レーティングドッグが1日発表した11月の中国製造業購買担当者指数(PMI)は49.9に低下し、景気の拡大と縮小の分かれ目となる50を割り込んだ。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は50.5だった。
今年に入り多くの月と同様、民間調査の結果は前日に発表された政府のPMIデータよりやや明るい内容となった。
国家統計局が11月30日発表した11月の製造業PMIは8カ月連続の50割れ。両PMIは対象とする企業規模や地域、業種が異なり、民間調査は中小企業や輸出志向の企業を重視している。
PMI統計は中国の実体経済が今四半期に勢いを失っているという見方を補強しており、投資は前例のない落ち込みが続き、個人消費もなお低迷している。
中国の輸出、10月は予想外の減少
中国の輸出は、米国との緊張が再び高まっていた10月に予想外の減少となった。年末に向け景気減速のリスクに直面する中国経済には、新たな打撃となる。
中国税関総署が7日発表した10月の貿易統計によれば、輸出は前年同月比1.1%減と、8カ月ぶりのマイナス。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は2.9%増で、減少を予想していたのは1人だけだった。
米国向け輸出は25%余り減り、7カ月連続の急減。韓国やロシア、カナダ向け輸出はいずれも2桁の落ち込みを記録した。
10月の輸入は前年同月比1%増と、伸びが大きく鈍った。これにより貿易黒字は901億ドル(約13兆7900億円)となった。