Duolingoで使われている心理学テクニック
Duolingoのアプリ内で多くの心理学や行動科学が使われている。具体的にどのようなテクニックが使われているかまとめていく
1. ストリーク (Streaks)
連続して取り組んだ日数をカウントしてモチベーションを維持する仕組み。例えば、アプリで内で「今日で連続15日目!」のような表示がされる。
しかし、ストリークには欠点もあり、ストリークを中断してしまうと感情的な落胆を招くため良いことうよりも悪いことの方が多いとされている。そこで、Duolingoはストリークを凍結させる機能を持たせている。十分な日数を連続して学習していれば凍結機能でストリークを凍結させて、モチベーションが下がらないようにしている。
2. 事前コミットメント (Pre-commitment)
あらかじめ「これをやる」と決めておくことで、自分にプレッシャーをかけてやり遂げやすくする方法です。
例:SNSで「毎日英単語を10個覚える!」と宣言してしまうと、途中でやめづらくなります。
3. 社会的動機づけ(Social Motivation)
人とのつながりや見られている意識によってモチベーションが上がる仕組みです。
例:友達と一緒に勉強する、ランキング機能で他人と競う、コミュニティに参加するなど。
4. ゴール・グラデーション効果とチャンク化 (Goal Gradient Effect & Chunking)
ゴール・グラデーション効果:目標に近づくほどやる気が増す現象。
チャンク化:大きな目標を小さく区切ることで取り組みやすくするテクニック。
例:「100ページの本を読む」より「1日10ページ × 10日」と考えた方が続きやすい。
5. 固定報酬:経験値や質問 (Fixed Rewards: XP and Questions)
行動すると必ずもらえる報酬。達成感を得やすく、習慣化しやすい。
例:学習アプリで1回問題を解くと必ずXPがもらえる。
6. 変動報酬:XPブースト (Variable Rewards: XP Boosts)
もらえる報酬がランダムだったりタイミングによって変わる仕組み。ワクワク感があり、脳が「次も欲しい」と感じやすい。
例:毎日ログインするとたまにXPが倍になる日がある。
How to Make Learning as Addictive as Social Media | Duolingo's Luis Von Ahn | TED
https://www.youtube.com/watch?v=P6FORpg0KVo
References