マチネの終わりに
僕が、この物語の世界に入っていけたのは、やはり年齢によるところが大きいと言わざるを得ません。主人公たちと、ちょうど同世代なのです。40歳、独身。恋愛もします。その、若い頃とは違った恋愛における感情が、リアルに感じられます。著者も執筆当時は同世代ですね。この世代だから分かるのか。若い人が読んだら、どんな感想を持つのでしょうか。大人の恋愛は、違うんですよ。きっと。
天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。
深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。
出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。
スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。
やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。
愛とは運命なのか、それとも、私たちの意志なのか?
芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。
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映画『マチネの終わりに』予告【11月1日(金)公開】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=HCE2owGeIdw