肉を脱ぐ
身体を持つ不快さや不自由さに対する呪詛がひたすら続く
ひたすら続く呪詛が逆に良い
アイデンティティは身体と切り離せるのか?
肉体を愉しむ者、肉体を恨む者、新たな肉体を得る者、そして肉を棄てる神――
衝撃のラストシーンを、あなたはどう受け止めますか?
「読み終えた後、自分の身体を思わず抱きしめてしまった。」 高瀬隼子(作家) 売れない新人作家・柳佳夜は身体を持っていることにうんざりしている。精神のみの自分の存在証明を求めるべくSNSで頻繁にエゴサーチを行う。エゴサに明け暮れるうち、同姓同名のVTuberを発見する。魔界への帰還を目指す吸血鬼という設定のVTuberはまたたく間に人気配信者となり、むしろ自分になりすまし疑惑がかけられ、柳はVTuberの正体を突き止めようと奔走するが――。 https://gyazo.com/4d43141fe9f1bfcdc19cd921dcd348bd