ハンチバック
「ままならなさ」に折り合いがついたりつかなかったりという世界とは一線を画す。 自分の無知と傲慢さに気がついて出血が止まらない。
選考会沸騰の大問題作!
「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」
井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。
両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、あらゆる言葉を送りだす――。
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