エッセイの書き方
解説文章の構造自体が良くできていて、すっと頭に入ってくる。
そして、エッセイの読者がどのような頭の使い方をするかというのを想定した文章の書き方を解説している。 私がエッセイでいちばん特徴的だと思うのは、自分の書きたいことの中心を、「転」に持ってくることです。
この「転」こそが、題材であり、具体的なエピソードなのです。
「あ、そう」で終わらないエッセイは、「ある、ある」「へえーっ」「そうなんだ」が、エッセイの中にある。エッセイというのは、読者に「ある、ある」「へえーっ」「そうなんだ」と思ってもらえることを目指す文芸だと、私は考えています。
この「ある、ある」が、すなわち「起」「承」であり、「へえーっ」が「転」、「そうなんだ」が「結」にあたると、置き換えるのです。
これは、まだざっくりした解説で、エッセイの要素について、最初から最後まで事細かに書かれている。 言葉の選び方、書き出しの心得、起承転結の「転」を利かし、書き手の「ええーっ」を読み手の「へえーっ」に換える極意とは? しなやかに感じて、したたかに描く奥義を伝授。エッセイ道30年の岸本んが、スマホ時代の文章術を明かします。単行本『エッセイ脳 800字から始まる文章読本』を改題。待望の文庫化。
第一章 テーマは連想の始動装置―「私」と「公共」の往復運動
第二章 頭にはたらきかける文、感覚にはたらきかける文―無意識を意識する
第三章 リスク回避と情報開示―「自分は他者でない」宿命を超えて
第四章 文を制御するマインド―「筆に随う」はエッセイにあらず
終章 ひとたび脳を離れたら
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