ぜんぶ、すてれば
手元に置いておいて、繰り返し読みたい。
何も持たずに飛び込む、というのを実践してみたい。
明日地球が滅びるかもしれないし、誰かをあてにしてもしょうがない。自分を花開かせることができるのは、自分自身に他ならない。すべては因果応報。将来をつくるのは、今日の自分。今日の自分を妨げるものはぜんぶ捨てて、颯爽と軽やかに、歩いていこうじゃありませんか。
準備万端の日は一生来ない。何も考えず、思い切ればいい。
「進みなさい」と「いつでも止まっていい」はセットであると考えてみる。そのほうが、かえって気軽に挑戦しやすくなりませんか。
始める勇気と同じくらい、大事なのは〝やめる勇気〟。じゃあ、どうやって〝やめどき〟を見極めるかと聞かれたら、「がんばり過ぎている」と気づいた時じゃないかと答えます。
こだわるべきは細部ではなく、大きく自然な流れをつくること。不自然な力みが生じたり、「どこか自分らしくないな」と感じたとしたら、そろそろやめる時期だと思ったほうがいい。
どんなに感動した本でも、とっておくことはしません。しかしながら、良い本はしばらく経つとまた読みたくなる。そんなときは、また新品を買うのです。
一回目に読んだときの自分と二回目に読みたくなった自分はまったくの別人です。ゼロに立ち返って新鮮な気持ちで、フレッシュな学びに出会いたい。
五年前の服を着ると、五年前の自分に戻っちゃうみたいで好きじゃない。
本の最後に小さく書いてあった。
本書の著者印税は、東方文化地域で支援を必要とする子供たちへ全額寄付されます。
隈研吾氏 推薦!!
「ビジネスとかアートとか、
結局のところ「切れ味」だということを、
日本で唯一中野さんだけが直感的に理解し実践している!」
■カンブリア宮殿・NewsPicksなどで注目。
□あまりの逸話に、実在すら疑われていた伝説の経営者、初の著書!
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不確実で変化の激しい時代。
個人の力が試される時代。
人生100年への備えが必要な時代。
日々の膨大な情報に対応し、
新しい技術や価値観へのアップデートが求められる。
過去の事例にはもはや頼れない。
ロールモデルも、人生プランも、描けない。
自分の意見や考えを持ち、
世の中に発信しなければならない。
しかし、実績も経験もなく、自信がない。
先の見えない将来のことを考えると、
不安で頭がいっぱいになり、疲弊してしまう。
こんな時代で生き残るには、
どのような知識をもち、
いかなる力を身につけなければならないのか。
「何も、必要ありません。
ぜんぶ、捨てればいいんですよ」
中野善壽(なかの・よしひさ)、75歳。
伊勢丹、鈴屋で新規事業の立ち上げと海外進出を成功させる。
その後、台湾へ渡り、大手財閥企業で経営者として活躍。
2011年、寺田倉庫の代表取締役社長兼CEOに就任。
大規模な改革を実施し、老舗の大企業を機動力溢れる組織へと変貌させた。
その手腕と独自の考え方、そして人柄により、各界の著名人に慕われている。
一方で、メディアにはほとんど姿を現さず、
社員にさえ、本当に実在するのか疑われていた、異端の人物。
その生き方の根幹にあるのは「何も持たない」こと。
家や車、時計は持たない。お酒もタバコも嗜まない。
お金も若い頃から、生活に必要な分を除いてすべて寄付している。
何も持たないからこそ、
過去に縛られず、未来に悩まず、
今日を大切に生きることができる。
本書は、中野氏の話を聞くことにより浮かび上がった
現代を前向きに、楽しみながら生きるためのヒントを
短い言葉と文章にまとめ、紹介する。
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