自分らしさ
わたしも最近、あのー、授業をやらせてもらう機会があって、教える立場であったりもするんですけど、
そんときに言うのが、同じ役をやっても別の人がやったら同じにはならない、ていう話はよくしていて
それをね、台本を渡して同じセリフをやらしちゃうと、結構みんないっしょになっちゃうんですよ。
それなんかもう、言い方とか雰囲気でやるってなると個性って消えちゃうんだけど、あのー、わたしの授業では、あのー、まず自分で台本を書かせてみて、自分についての台本を書かせてみて、それを自己紹介として、自分としてしゃべってもらうっていうのをやって、でそれを今度は別の子がその台本をもらって自分の自己紹介としてやってみて、ってやると、ぜーったい同じにはならないんですよ。
で、これが、同じ役を演じても違いがでてくるっていうそれぞれの個性。
その人のことを一生懸命理解しようと思って情報は取り入れるけど自分の生きてきた人生観と自分の価値観とか、あとは自分が持っている声帯・身体から発するものでこう変わってくる。で、気持ちも、なんか同じところで盛りあがるということ、なくて。なのでしゃべっていても、どこでこう感情がブワッと沸きあがるかは人それぞれだし、なんかそういうものを体感してもらえたらいいなっていう授業をよくやっていて、
なんかそこが見つけられると、すごくこう、楽になるというか、あ、自分にも、なんかそう自分らしさみたいなものって、もうすでにあるんだということに気づいくれる。
名塚佳織のかもさん學園 第523回 2023/9/18配信
28:55〜
「自分らしさ」という個性は新奇さ(目新しさ)ではない 自分らしさは消えてしまいがち
こうでなければいけない(ならない)、という考え方で