加湿器のすみませんお水を頂けませんかbotと利他性について
https://twitter.com/aluckychi/status/1481578386296553475?s=20
弊社鹿児島オフィスの見たこともない加湿器がslack上で、すみませんお水を補給してください、というbotが健気すぎて、見るたびにそっと抱きしめたくなっている
経緯
鹿児島オフィスに大きな加湿器が2台導入された。水を満タンにしても夕方頃には枯渇するので、毎朝水を補給する必要があった。作業自体は2~3分で終わるが、「ちょっとめんどくさい」「自分がやらなくても気付いた人がやってくれるでしょ〜」的な考えで水分補給をサボることの無いように、Slackでリマインドするワークフローを設定しようという話になった。設定したのは鹿児島オフィスのkurehajimeさん。(自分が設定しようと思っていたらすでに設定されていた)
https://gyazo.com/0e929f782f254b3e99b888d9202ac45e
「可愛いすぎるだろ・・・・・・・・・こんなん言われたら水あげたくなっちゃうじゃん・・・・・・・・・」
という心理を突いているかは不明だが、kurehajimeさん独自のユーモアセンスと「もっとおもしろくできる」精神で、特に意識せずとも設定したのではないかと勝手に思っている。本当に1人で勝手に思っている。
利他学
利他的行動(りたてきこうどう、英: Altruism)は、進化生物学、動物行動学、生態学などで用いられる用語で、ヒトを含む動物が他の個体などに対しておこなう、自己の損失を顧みずに他者の利益を図るような行動のこと。理想的には、利益は適応度で計られる。行動の結果だけで判断され、目的や意図は問わない。利他的行動の進化は動物行動学などで長く議論の対象となっている。利己的行為の対義語としても用いられる。行動の進化の文脈では、同じ意味で協力行動(Co-operation)が使われることもある。 https://ja.wikipedia.org/wiki/利他的行動
利他学( https://booklog.jp/item/1/B009GDC1N6 ) を読んだ。人に対して情けを掛けておけば、巡り巡って自分に良い報いが返ってくるという意味である「情けは人のためならず」ということわざがあるが、なぜ利他的行動を取るのか進化生物学、動物行動学、生態学の目線で実験データを基に説明されている。
加湿器のすみませんお水を頂けませんかbot
もし自分がワークフローを設定するとしたら、「加湿器に水を入れましょう!」的な通知を設定していたと思う。
(正直どうでもいいタスクだが、)「いつも自分ばかりやっている」「あの人全然やらないよね〜」などの不公平感を感じさせないことが大事だと考えている。行動する人が気持ちよく行動できて、周りの人がそれを感謝し、次は自分もやろうかなという気持ちになるような仕組みが必要だと思った。
仮に水を入れた回数を個人毎にカウントした場合、「やったから偉い」「やってないから偉くない」という考えが生まれて、どうしても「業務的な」「しぶしぶ」「やらされている」感じが拭えない。全然気持ち良くない。
というわけで、ワークフローをちょっとだけアップデートした。
https://gyazo.com/c24e55be94337cda7fed849d11b27b18
「クリックした人を通知することで誰が水をやったか可視化できる」ことで、本来のリマインダーとしても目的を達成させることができる。ということよりも、この可愛い小動物を喋らせたかったのである。
この子に感謝されたいという動機を作り、鹿児島オフィスの湿度が上がればWin-Win、みんなニッコリ〜😊の状態を作り出したい。
話変わって技術部の取り組み
有給マン「俺は取ったよ。」
上司に「有給消化率が悪いので有給取りましょう。」と言われた場合、「私のことを気遣ってくれて嬉しい」と思う人もいれば、「別に予定もないのに休みたくないな・・・」と思う人もいるかもしれない。技術部のSlackチャンネルには「有給マン」という、たまに現れて「俺は取ったよ。」と有給取ったことをアピってマウントをとるだけのbotがいるらしい。
架空のbotに喋らせることによって、マネージャーが言わずとも、自分も有給取ろうかなと考えるきっかけを生み出すことができる。有給マンbotの反応は良いらしく、面白い取り組みだと思った。
最後に
なんやかんや書いたが、加湿器botがほっこりするという反応をいただいて嬉しかったのである。
Slackをちょっとだけ工夫して「もっとおもしろくできる」ことがあれば積極的に取り組み、そういうネタがないか常に意識して行動していきたい。